以前、行ったときに、(こちらの記事です)
工事だったから、とか、別にここのお稲荷さんが、すごく好き、という事では、ないのですが、
Bunkamuraに行った時に、「工事、してないから、きてね」と言われたので、また、行ってきました。
昼間ですが、でも、やはり、行きにくい。
クラブの前を通っていって、まわりは、ラブホと大人のおもちゃ屋さんですから。
でも、ここ、ちゃんとしたお稲荷さんらしいエネルギーはあります。
明るいか、といえば、暗いし、繊細か、といえば、荒々しくて、わかりやすい。
でも、引き寄せる腕力は、強いです。
顔出し看板があります。
身体の部分は、写真で、なんかミョーにナマナマしいのです。
お、お稲荷さんだ。
軽々しく扱ってはいけないし、きちんと向き合う必要があります。
看板を読むと、もともと江戸城に伏見稲荷を勧請したあと、こちらに縁があって、移ってこられたようす。
だから、千代田稲荷という名前になっているんでしょうが、今、千代田ではなく、渋谷にいるという、ちょっと屈折してる感じがします。
さらに、稲荷神社のなかに、稲荷神社が末社としていらっしゃいます。
こちらは、お社の下の石がポイント。
土地、を表しています。
もともと、こちらにいらしたのは、この中川稲荷神社のほうです。
なんていうか、もともとのお稲荷さんが、末社になっちゃったという。
この稲荷in稲荷の、江戸城にいたけど、今は渋谷。
もともと、この渋谷にいたけど、今は末社、という、実はちょっと屈折したパワーが、良くも悪くも「欲望」を引き寄せていて、クラブとラブホと、それ以上の欲望を引き寄せてやまない、渋谷の磁力の一角になっているようです。
そして、このちょっと先は、ハイソな欲望を実現するオーチャードホールと、高級住宅地の松涛に続いているのが、
渋谷という街のおもしろいところです。