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牡牛座での木星逆行 2023年

牡牛座にある木星が逆行を開始します。9月4日から12月31日です。
逆行で木星は、牡牛座15度から5度まで戻ります。その後、順行となって、もとの牡牛座15度に戻るのは2024年3月23日です。

この逆行開始の時、月は牡牛座にあり木星ととても近くに見えます。

(国立天文台のサイトから「月が木星に接近(2023年9月)」→ https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2023/09-topics01.html


今回は土星より遠い天体と直接、アスペクトを組むことはありませんが、来年2024年4月21日には木星と天王星が牡牛座で重なります。
なので木星と天王星がもっとも近くになる、その「予告」がこの9月4日あたりにあると思います。

来年の話なのですが、新札への切り替えが2024年の上半期(この記事がアップされる時点では2024年7月)とされているので、この木星と天王星が重なる時期はその象徴になりそうです。


また、木星が方向を変える牡牛座15度(かぞえ16度)はここに強く足跡を残します。
サビアンでは牡牛座16度「神秘を暴こうとする老人」あるいは「年とった教師が、自分の生徒に伝統的な知識に興味をもたせることに失敗する」
また、その前の牡牛座15度は「マフラーと粋なシルクハットを身につけた男」
物質の豊かさの頂点を享受する粋な男が、物質を見捨てて対象の深い真理を突き詰めていく時です。
(しかも、失敗しています)
落差のあるところなので、経済の変動やお金の価値の切り替わりについて注目していますし、個人でもものの価値が変わっていくときだと思います。

この16度という度数はどのサインでも対抗のサインが流入し一度、折れるといわれる度数です。
タロットカードの塔も16番目のカードであり、組織、システムの崩壊を象徴しています。
バベルの塔のようにゆがんだ欲望が神さまの雷によって崩壊していくのが塔のカードです。

ここに木星がグッとプレッシャーをかけていくので、社会的にふくれあがった欲望をもつ組織や個人としても偏愛しているもの、あるいは大事だと思っている価値感が壊れるという体験をするかもしれません。

つまり、この牡牛座15~16度に木星が通過するというか、留まる時期の8月下旬から9月中旬はちょっと注意すべきときです。
細かくいうと木星が15度(かぞえ16度)に滞在する2023年8月18日から9月23日です。

(来年もこの度数を木星は通過します。2024年3月22日から25日です。あっという間)

塔のカードはショックなのですが、しかし、このカードの次の17番目のカードは「星」です。
塔が崩れたあとに、すっきりとした夜空が広がり、新しい道をしめす星が輝くのです。
どのサインでも、ここでサインのつきつめた状況を一度、壊すことで新しい可能性が広がっていくのです。


また、この木星が逆行を開始すると木星より遠い天体である土星、天王星、海王星、冥王星がすべて逆行となります。
なので社会的には、なんとなく前のままでいいじゃないの?というような停滞した雰囲気があったり、個人的にも思うように進みにくいことがあると思います。
しかし、ここはじっくりと時間をかける時ですから、腰をすえてやってみましょう。

9月は太陽も乙女座にあり、水星は乙女座のなかで逆行をします。
この水星の逆行についてはこちらの記事で → https://divinus-jp.com/archives/71305

この水星の逆行の時期(8月24日から9月16日)に重なったときは、すべきことに集中するときです。見直すきっかけがトラブルだったり不調だったりするので、ついあわてて対処してしまうのですが、そうではなく「そもそも、これどうなっていたんだっけ」と振り返るときです。

そこに木星が逆行していくと「これって、持ってる意味があるんだっけ?」
「細かくソントクを計算すると、これからこれを手に入れる価値はないよね」
「いままでなんとくなく、良いことだと思って誰かのためにやってきたことだけど、ちょっとおかしい」
という持ち物や習慣といったことにも疑問をもつことになります。


上のほうで社会的世代的天体とアスペクトがないと書いたのですが、逆行の木星は個人天体とはアスペクトを組みます。
特に木星が動いていない逆行開始前後には、愛情(金星)、情報伝達(水星)、生き方(太陽)に16番「塔」のような転換を経験する方も多いと思います。

また、逆行終了前後の2023年12月中旬から2024年1月中旬も木星が牡牛座5度で止まっています。
そこはまた別のストーリーがありそうです。


その後、2023年10月11日冥王星が順行にもどり
11月4日に土星が逆行を終了
12月6日海王星が逆行を終了
2024年1月27日に天王星が逆行を終了
となっていきます。
10月になると、冥王星はすでに順行になっていますが、10月15日には節目となる天秤座での日食があります。
実際には社会天体の土星の逆行が終わったあたり11月上旬から、徐々に本来の調子に戻っていくでしょう。

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*この記事を書いた人について
 辰巳(たつみ)
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