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赤間神宮 拝殿

関門海峡の橋、関門橋です。

福岡と山口の間の「海峡」なのですが、なんだか隅田川より向こう側が近い感じでしました。
実際は、隅田川の川幅が150メートル(広いところ)に対し、ここは650メートルあります。

あれ?

それは、潮の流れが強いためかもしれません。
しかも、潮の流れはそのときによって、方向が変わります。
今年のスーパームーン、2025年11月5日の潮の流れです。(海上保安庁のサイトから)

東向きから転じて、西向きに10ノット近くになります。
比較のために東京湾の同じ日。
もっとも早いところで2ノット。しかも東京湾は普段はべた凪なので、これでも凄く速い。

目を転じて、こちらが壇ノ浦方向です。

壇ノ浦の合戦のあった場所、平家滅亡の海です。
壇ノ浦の合戦の時は、金環日食あるいは部分日食だったのではないか、というサイトもあります。
天皇の象徴である日、太陽がかげっていく、それが隠れるというのは、不吉なことだったしょう。
また、そのことを、当時の、特に公家階級は忌み嫌い、恐れたでしょう。
一方、水軍を味方につけた源氏は、潮の流れを知り、
あるいは公家階級よりはまだ、忌み嫌う事は少なかった武家であったことも、有利に運んだのかもしれません。

参道に向かいます。

目につく中央の大きなしめ縄のはってある石は、太閤石と呼ばれます。
豊臣秀吉が大阪城築城の際、肥前の国より大量の岩をいかだにつるし運ぶ途中、関門海峡の急潮に難儀している時に、
大阪城ができてしまったと聞いて、岩を海中に捨て帰ってしまったと伝わっているそうで、
それを、1967年関門海峡浚渫の折、発見され引き上げられました。その岩でつくられたのが石崖です。

ということは、このお宮自体、それほど古く建てられたわけではないのです。

まあ、そういえば、この竜宮城デザインも近年のものっぽい。
竜宮造り自体は古いものだけど、この色彩というか、どこか昭和っぽいのです。

小田急の江ノ島線の片瀬江ノ島駅も、こんな感じだなあと。

(清水建設株式会社 一級建築士事務所のサイトから → https://www.shimz.co.jp/shimzdesign/works/2020kataseenoshima.html )

鴟尾(しび)がついてる、珍しい。

鴟尾がついているのは、奈良の大仏殿などがありますが、普通の神社ではあまり見ません。
お寺っぽい。

ご挨拶します。

水、しずかな水を感じました。
あと、神社、神さまのおられる神社というより、お寺。

公式サイトによると、もともとは、ご霊廟をを建てるようにという、建久2年(1191年)の朝廷の命に始まり、安徳天皇の御陵上に御影堂が建立されたところから始まったそうです。

参拝したあと、ふと見ると、拝殿の向こう、神楽を奉納する神楽殿でしょうか、その向こうと本殿の間は、プール?になっています。
そら、水だろう、と思いました。

水庭、と称されるそうです。
公式サイトによると、「水天皇大神と称する御祭神に因み水を張った水庭」とありました。

ご祭神は、第八十一代安徳天皇。
このお宮の前の壇ノ浦の合戦で、二位の尼と「波の下にも都の候」して共に、入水されたかぞえ8才の安徳天皇をお祀りしています。
痛ましいことです。

そして、この派手な造りも、宮殿に倣って作られているそうです。
しかも、この本殿、拝殿は、戦後に建てられたもの。
源平合戦の昔から、ずっと、鎮魂の祈りの意向は受け継がれていることがわかります。
第二次大戦、太平洋戦争はこのあたりは軍港であり、大陸に向かう水運の要所です。
なので、戦争の被害も甚大だったのでしょう。そこからの再建の思いの強さも実感します。

隣は、鎮守八幡宮

もともとは、安徳天皇の陵ができる前におられた神さまだと思います。
そして、赤間神宮がもともと、お寺だったという事であれば、それをお守りする意味もあります。

奥の本殿は鰹木(かつおぎ)の乗った屋根です。

水、とともに、この背後のお山がこの水のお宮を抱えているようです。

拝殿、本殿からの景色。

沈んだ壇ノ浦をみていることになります。
水のなかにおわす天皇であり、また、暗黙のうちに、自分がお沈みになった壇ノ浦をみせて、祟ることなく、お鎮まりになることを願っているように思います。

水天、とは天皇の在位のまま水の底におられる安徳天皇の事で、さきほどの水天門も水のなかの天皇のご門という事でしょうか。

明治天皇は、霊的な防御、鎮めという事をとても、なされた方だと思います。
江戸から明治になってから、あちこちの「祟りそうな方々」に対し、お宮をたてお祀り祈願しています。
こちらも、明治の廃仏毀釈によって、阿弥陀寺は廃され、御影堂を改めて天皇社と称しましたが、明治天皇のお定めによって明治8年(1875年)に官幣中社とされています。

さらに、昭和天皇もそのお考えを重んじて、昭和15年(1940年)官幣大社に昇格、赤間神宮と改称されました。

神社、神宮なのですが、鎮魂の思いがずっしりとあります。

近くの案内板。
「Enjoy! Shimonoseki!」と二位の尼と安徳天皇に言われても、なあ、とちょっと思いました。

関門海峡早鞆瀬戸の潮流情報 第七管区海上保安本部海洋情報部 https://www1.kaiho.mlit.go.jp/KAN7/kaisyo/stream_hayatomo1.html

東京湾の潮流予測 海上保安庁情報部 https://www1.kaiho.mlit.go.jp/TIDE/pred2/cgi-bin/CurrPredCgi_K.cgi?area=01

1183年11月17日の日食 日食ナビ https://eclipse-navi.com/ichiran/nendai/1000to1899/1183.html

赤間神宮 https://akama-jingu.com/

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