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2040問題 その2 ~ インフラの老朽化とエプスタインファイル ~ 水瓶座冥王星と蠍座

前の2040問題では健康保険というシステムについて書きました。(といっても、おおもとの記事は2021年12月ですが)
こちらの記事で → https://divinus-jp.com/archives/58124

2025年になり、実際に獅子座冥王星世代が後期高齢者に入りました。
その中で、保険でカバーされる医薬品の見直しが、自民党と維新の会の合意によって、ほぼ現実的な決定事項として進んでいるようです。

また、一度は見送られた高額療養費制度の自己負担限度額についても、再び引き上げを含む見直しが検討されています。
前回の記事では、健康保険組合そのものの存続が難しくなっているという話を書きましたが、当然のことながら、「国民皆保険制度がいきなり、なくなる」というような事態にはなりません。
現実には、このように少しずつ制度が変質していく形になるのでしょう。

あの記事を書いた後、本格的に冥王星が水瓶座に入った時期に、象徴的な出来事がありました。

ひとつは、1.八潮道路陥没事故

海外では、2.エプスタイン・ファイル


1.八潮道路陥没事故

犠牲になった方、また救助に向かった方のうち、少なくとも1人は入院期間が約2カ月に及び、現在も自宅療養中であると(2025年11月26日現在)聞いています。
非常に痛ましい出来事であり、心からお悔やみを申し上げるとともに、一日も早い回復をお祈りいたします。

その後、全国の自治体が調査を行った結果、各地で設備の老朽化が進んでいるというニュースが報じられました。
これは、公共施設という水瓶座の象意を象徴する出来事だと感じます。

人間が人間らしく生活するために最低限必要な上下水道やインフラ、公共施設は、水瓶座冥王星時代に「再生」されていく対象ですが、その前段階として、「そもそも公共施設、インフラの維持が難しくなる」という局面が訪れているように思われます。

これまで、こうした問題に対しては、蠍座の象意である「税金」が投入されてきました。
そこには、共同体としての情念――たとえば戦後復興の執念――や、「利権による再分配(山羊座・蠍座)」という、いわばウェットな土壌があったとも言えるでしょう。

しかし現在は、「土(山羊座)の労働力」、つまり肉体労働やメンテナンスを担う人手そのものが枯渇し、システムを物理的に維持できなくなりつつあるフェーズに入っています。
この「労働力不在」という状況に対して、水瓶座冥王星時代が突きつける解決策は、希望というよりも「生き延びるための強硬手段」に近いのではないでしょうか。

たとえば水瓶座的な論理では、
「老朽化した橋を修繕するのに数億円かかるが、利用者は数人しかいない」
という場合、「そのような非効率な対象に税金(蠍座的資産)を投入するのは合理的ではない」と判断し、サービスを停止する選択がなされる可能性はないでしょうか。
「全体最適」という名の切り捨て(水瓶座の冷徹さ)は、ちょっと恐ろしいのですが、想定できます。

その先に想定されるのが、
送電網や公共インフラ網といった「グリッド」から離脱する、オフグリッド化(Off-Grid)です。
巨大な発電所やダムに依存せず、家庭や地域単位でエネルギーや水を自給自足する仕組みが考えられます。

これは、老朽化した公共インフラを維持するために、巨額の税金(蠍座)を投入し続けるよりも、
太陽光、風力、蓄電池、雨水浄化システムなどを個別に導入したほうが、安価で強靭(レジリエント)だという判断に基づくものです。

中央集権的に税金(蠍座)を集め、全員のインフラを一律に支えるモデルは限界を迎えつつあり、
「自分のインフラは自分で、あるいは小さなコミュニティで確保する」という分散型モデルへの転換も考えられます。
ただ、そこに至るまでの過程を考えると、それはあまりにも水瓶座的な論理に過ぎるのではないか、と今は感じています。

中央に頼らないインフラは、地方再生の可能性も秘めていますが、その前に深刻な人口減少があります。
前の記事で書いたように、2040年問題に至る以前から深刻になるのは、こうしたインフラを支える人、すなわち労働力の不足です。

少子化と人口減少などどいう遠い話ではなく、すでに、その「人」が、すでにいないのです。

つまり、「人がいない」という前提に立った上で、
インフラをどのように維持するのか、あるいはどこを放棄するのか――
その現実的な選択を考えなければならない段階に来ているのかもしれません。

さらに、四季と自然の豊かな美しい国土をどう現実問題として守っていくのか、は2026年の春分図に現れていると思うのです。


2.エプスタイン・ファイル

エプスタイン・ファイル(Epstein Files)は、「蠍座(密室・支配・性・隠蔽)」の闇が「水瓶座(ネットワーク・透明性・解体)」の力によって白日の下に晒される、冥王星水瓶座時代の象徴的な事件です。
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1. 蠍座の「負の象意」の極致としてのエプスタイン
エプスタイン事件に含まれる要素は、驚くほど蠍座の影の側面に集中しています。
• 密室の権力(蠍座): 選ばれた特権階級(政治家、王族、大富豪)だけがアクセスできる島や邸宅という「閉鎖空間」
• 性の搾取と支配(蠍座・冥王星): 性的欲求を他者のコントロール(支配)のために利用する、最もドロドロとした力。
• 秘密の共有(蠍座): 「弱みを握り合う(ハニートラップ)」ことで、互いを逃げられない絆で縛り、秘密を共有する運命共同体。
• 巨大な裏資金(蠍座): 不透明な金融ネットワークを通じた、支配のための資金。

2. 水瓶座・冥王星による「解体」のプロセス
冥王星が水瓶座に入った時期(あるいはその入り口の期間)から、この「ファイル」が次々と公開・拡散されている状況は、「隠されていたもの(蠍座)」が「デジタル・ネットワーク(水瓶座)」という光に晒されている状態です。
• 「司法・政治」の限界を超えた暴露:
かつてなら蠍座的な「圧力(山羊座的な司法取引やもみ消し)」で封じ込められていたはずのものが、SNSや独立系メディア、そしてデジタルデータとして一度ネットに流出した結果、「誰にも止められない拡散(水瓶座)」となりました。
• ネットワークによる包囲網:
一個人の告発(双子座)が、世界中のネットワーク(水瓶座)で繋がることで、既存の権威(山羊座)でも制御できない「暴露の連鎖」を引き起こしています。

3.対立:どこまで「暴く」のか
ここでも水瓶座と蠍座の対立が生じます。
ただ、このコンフリクト、対立は深刻です。
• 葛藤: 「すべてを透明化すべきだ(水瓶座)」という正義感と、「その闇があまりに深すぎて、社会の土台(信頼関係)そのものが崩壊する」という恐怖。
• 冥王星水瓶座期の着地点: 冥王星は「再生」の星です。このファイルによる暴露は、単なるスキャンダルに終わりません。「特定の人間が他者の命や性をコントロールできるという、古い支配構造(蠍座)」を死なせ、人類が「より対等で透明な人間関係(水瓶座)」を構築するための、痛みを伴う手術(デトックス)なのかもしれません。


時系列として、米ニューヨーク州の裁判所(ロレッタ・プレス判事)が米富豪ジェフリー・エプスティーン元被告(故人)をめぐる性的人身売買疑惑で、元被告側を手助けした仲間170人以上の名前を公表するよう求める命令を出したのは、2023年12月です。
これは水瓶座冥王星イングレス前ですが、そこに至る経緯もみておきます。

1. 裁判所の「公開指示」:権威による情報の解放(山羊座の終焉)
ニューヨーク連邦裁判所が行ったのは、あくまで「法的な封印の解除」です。

事実: ロレッタ・プレスカ判事が、文書内の「J. Doe(匿名)」とされていた人物たちの実名を公開しても安全である(または公表する公益がある)と判断しました。
性質: これは「山羊座的(司法的・官僚的)」な手続きです。本来なら、法廷の記録閲覧室や、特定のオンライン・データベース(PACERなど)にひっそりと置かれるだけのものです。

しかし、

2. ネットワークの「公開・拡散」:群衆によるシステムの構築(水瓶座の暴走)
裁判所がPDFをアップロードした瞬間、それを待ち構えていた「ネットワーク」が、裁判所の意図や制御を超えた動きを見せました。

「山羊座という既存の『制度の重み』を燃料にして、水瓶座という『ネットワークの爆発』が起きた」ので、
むしろ、山羊座の「正当性」が単にデマではない、という裏づけをしてしまったのです。


さらに詳しくみておきます。

ジェフリー・エプスタインは、フロリダ州パームビーチの邸宅で少女らに金を払い、性的な行為をしたとして2006年に起訴されています。そして、2008年に禁固18ヶ月という判決がでています。

1. 2008年:山羊座冥王星の始まりと「闇の固定」
2008年に禁錮18ヶ月という、罪の重さに比べて極めて軽い判決が下されたことは、当時から「司法との不当な取引」として批判されてきました。
• 事実: 当時の連邦検事アレクサンダー・アコスタらが、エプスタイン側と「非訴追合意(NPA)」という密約を交わしました。これにより、多くの共犯者や背後関係の捜査がストップしました。
• 山羊座的象意: これはまさに「山羊座(権力・組織・司法)」が、その権限を使って「蠍座(闇・犯罪・性の支配)」を社会の裏側に封じ込め、守った(隠蔽した)ことを示しています。
• 結論: 2008年の逮捕は、悪が裁かれたのではなく、「権力(山羊座)があれば、どんな闇(蠍座)も密室で処理できる」という古い支配構造が、冥王星山羊座期の始まりとともに強固に確立された事件だったのです。

2. 2023年〜2024年:水瓶座冥王星による「構造の破壊」
これに対し、冥王星が水瓶座に入った2023年からの動きは、2008年に「山羊座の権力」が必死に守った密約を、根底から破壊するプロセスです。
• 事実(2023年12月〜24年1月): 先述した通り、ニューヨークの連邦裁判所が「2008年当時の隠蔽を無効化するかのように」、封印されていた全実名リストの公開を命じました。
• 水瓶座的象意: 2008年に「組織(山羊座)の密室」で合意された秘密が、2024年に「ネットワーク(水瓶座)の公開」によって、もはや誰にも守れない状態(システム上の事実)になった。
• 時制の整理:
o 2008年(山羊座入り): 権力による隠蔽の「成立」
o 2023-24年(水瓶座入り): 権力による隠蔽の「完全な無効化とシステム的暴露」

3. なぜ今、再び話題になるのか
「2008年に終わったはずの事柄」が、冥王星が水瓶座に入った瞬間に、より巨大なスケールで蒸し返されている事実こそが、占星術的な「変容」の証拠と言えます。
• 2008年の逮捕: 特定の個人の犯罪(点) から
• 2024年のリスト公開: 権力者ネットワーク全体の構造的犯罪(面・システム) へ。


2025年12月23日現在、エプスタイン文書は新しい文書の公開を巡って紛糾し、日本の健康保険や、インフラの老朽化の問題もまだまだです。
2025年からの本格的な水瓶座冥王星時代の検討はまだ、これからだと思います。

ご一緒に参りましょう。

参考)改定率3.09%に沸く中でOTC類似薬の「追加負担形式」が決定…受診抑制は働く?:日経メディカル  → https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/blog/editors/202512/591519.html

高額療養費制度、所得区分細分化など自己負担限度額引き上げに向けた検討を進める:日経メディカル  → https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/int/202512/591506.html

埼玉県八潮市道路陥没事故 ウィキペディア → https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9F%BC%E7%8E%89%E7%9C%8C%E5%85%AB%E6%BD%AE%E5%B8%82%E9%81%93%E8%B7%AF%E9%99%A5%E6%B2%A1%E4%BA%8B%E6%95%85

都府「総合土木職」が足りない → https://www.yomiuri.co.jp/local/kansai/news/20250902-OYO1T50017/

ジェフリー・エプスタイン ウィキペディア → https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%95%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%83%97%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%B3

エプスタイン・ファイル ウィキペディア → https://en.wikipedia.org/wiki/Epstein_files

米富豪による性的人身取引の被害者と仲間、24年に氏名公表へ 地裁が命令 CNN → https://www.cnn.co.jp/usa/35213034.html
裁判所から取得した生データをここにアップロードし、テキスト検索可能な(OCR処理済み)アーカイブとして公開しましたもの Example on DocumentCloud (Epstein Documents) → https://www.documentcloud.org/projects/216915-epstein-documents/ など
 
チャートは、さくっとホロスコープ作成 さんでつくりました → https://nut.sakura.ne.jp/wheel/horo.html

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対面鑑定・出演予定のスケジュール → https://divinus-jp.com/archives/37880
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