帯に山崎涼子さんのメッセージがあります。
「『日出処の天子』を描いていた頃の熱を感じます」
その通りで、熱量がすごい。
第二巻では、最澄が中心。
そして、桓武帝の苦悩と、最澄との出会い。
空海は最後にチラっとでてくるだけ。
でも、空海の熱量も、圧倒的。
第一巻のときの記事を読み返すと、
私、ちょっとヒいて、読んでるなあ、と感じるのですが
この熱量にすっかり、巻きこまれています。
桓武帝は、都を奈良から長岡に移し、
さらに京都に移された方。
桓武帝って、「見えてた」方だと思っていたのですが
今のところ、そうではない。
苦しいほどの愛と悩みをお持ちの方のようです。
「見えてた」のは、桓武帝ではなく、側近の和気清麻呂だと。
うーん、そうかも。
宇佐八幡宮の神託もそうだし。
彼の銅像がなんで、
東京のど真ん中、皇居のそばにあるのかが不思議だったけど
けっこう、しぶといお方なのかもしれません。
和気清麻呂の銅像のそばには、平将門の首塚もあります。
このあたりも、おもしろいところ。
薬子も登場して、今後の怨霊度もアップしていくと予想され、
この熱量を保ったまま、物語が広く、濃くなっていくのでしょうか。
おかざきさん、大丈夫かなあ?
そして、おかざきさんの熱についていけるのかなあ?
「答えを途中で出すのは、弱い者のすることだ」
胸にしまっておきます。
阿・吽 第二巻