勤労感謝の日です。
「勤労を尊び、生産を祝い、国民が互いに感謝しあう」と法律にあるそうです。
でも、以前は新嘗祭(にいなめさい)と言われていました。
天皇陛下のいらっしゃる宮中では、大切なお祭りのひとつです。
宮中をはじめ、全国の神社で、新嘗祭が執り行われます。
宮中での祭儀について宮内庁のページには、「天皇陛下が、神嘉殿において新穀を皇祖はじめ神々にお供えになって、神恩を感謝された後、陛下自らもお召し上がりになる祭典。宮中恒例祭典の中の最も重要なもの。天皇陛下自らご栽培になった新穀もお供えになる。」
とありました。
神さまと天皇陛下が、今年の恵を共に食することでひとつになる、重要な儀式。
私たちにとっては、新嘗祭は、新穀や新酒を神に供え、農作物の恵みに感謝する日。
だから、「ワタシ、毎日がんばってる、エラい。だからお休みなんだ」
というニュアンスと、ちょっと違います。
ワタシに感謝するんじゃなく、恵みに感謝します。
また、この時期は、1年でもっとも昼間の短い冬至に向かいます。
生命の源である太陽の命が、だんだんとなくなっていくように感じる1ヶ月になりますが、その前に、神さまとひとつになることで、神威をいただく、つまり、冬に向かうのエネルギーを蓄える、という意味もあるように感じます。
食養生としては、立冬についての記事をご覧ください。
宮内庁のページ 主要祭儀一覧
写真は、明治神宮で。野菜でできた宝船。