エナジードリンク、おかわり、じゃないですよ(笑)
エナジードリンクって、カンタンに手に入るけど、習慣的に飲むのは、あまりおすすめじゃないよね、
という話を、前回、書きました。
じゃあ、なんか、かわりにないかな、と考えてみました。
漢方では「元気がない」という時のイメージが、エナジードリンクの対象者とは、まったくかけ離れています。
「エナジードリンクを飲んで、元気になってガンバろう」
という考えがないのです。
元気がない、食欲がないというのは、大きな病気をしたあとの方や、あるいは、夏負けをした年齢を重ねた方。
主に、人参(にんじん)と黄耆(おうぎ)を主にする処方になります。
参耆剤(じんぎざい)とも言われます。
例えば、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)や、人参湯(にんじんとう)。
漢方は「まず中を整える」という考えがあります。
中とは胃腸のこと。補う中の漢方なので、補中益気湯、なのです。
これらの漢方は、全身倦怠感とともに、食欲増進の効果が認められています。
医薬品なので、効果、という言葉も使えます。
元気がないときは、まず、胃腸を整えて食から、です。
アロマだと、どうかな。
イメージするのは、火星。積極性、戦い、情熱、集中力の象徴。
パチっとスイッチが入るイメージ。
火星の精油だと、パインや、ブラックペッパー、ジンジャー。
精油をつかって、アロマスプレーをつくったり、デュフィーザーでの芳香浴にしたりします。
ブラックペッパーは黒胡椒(くろこしょう)の事です。
ジンジャーは生姜(しょうが・漢方では「しょうきょう」と呼びます)です。
乾燥したしょうがは、乾姜(かんぴょう)といいます。
ともに、健胃剤という胃を治療する生薬で、食事にも取り入れやすいです。
漢方は、まず中、胃腸から。
また、両方とも身体をあたためる作用があります。
胡椒は、急激に、生姜はじんわり、と温めます。
アロマも漢方も、パチっとスイッチが入って、身体が温まって元気になる、のがおもしろいね。
エナジードリンクを飲むんだったら、アロマや生薬、食事の方がおすすめ。
年末、いろいろ忙しくなるけど、なんとか乗り越えようね。