空間除菌って、すごく売れてるけど、
ちょっと効果とか安全とかは、まだよくわからないね、というのが前回の話でした。
じゃあ、それにかわるものって、なにかあるかな?
この季節、除菌、殺菌の目的は、インフルエンザとノロウィルスの予防。
厚生労働省のサイトには、
インフルエンザとノロウィルスの質問コーナーがあります。
特にノロウィルスは乾燥すると
空気中にただよって、それが口に入り、感染することもありますが、
空間除菌については書いてありません。
ただし、消毒については、インフルエンザではエタノールが有効で、
ノロウィルスについては、次亜塩素酸ナトリウムが有効とされています。
でも、実際には塩素は金属を腐食させたり、
皮膚を刺激するので、なかなか使いづらいときもあります。
それを補う意味で、ノロウィルスの時もエタノールを使うのですが、
どのくらいの量を使うか、についての基準が、最近、業界からできてきました。
もちろん、アルコールとエタノールは違います。
アルコールは、エタノール以外の成分が入っていたり、
燃えやすかったりするので、扱いは別。
また、科学的なデータはまだ、少ないのですが、
漢方のように、過去にいろんな人が使ってきて、
経験的に安全と使い方がわかっているという意味では、精油もすすめられます。
看護の現場では、使われ始めていて、研究もいくつかあります。
ティートリーは、抗菌作用があるという報告があります。
特徴としては、常在菌というなにもしない菌、
例えば乳酸菌などに影響をあたえないで、
水虫などの真菌に効果があることです。
また、主成分であるテルピネン-4-オールは、
炎症のもとであるプロスタグランディンという物質を少なくしたり、
ばい菌をやっつける白血球をふやす方向にむかわせる作用もあります。
このテルピネンという成分の仲間である、
テルペン化合物は針葉樹に多く含まれています。
このテルペン化合物は、副交感神経を刺激して、
リラックスさせる効果もあります。森林浴の香りです。
だから、おなじテルペン化合物を主成分とする、
木の香り系の精油、例えば、サイプレスなども
同じように、おすすめします。
空間に漂わせて、リラックスもできるのです。
ところで、ティートリーは山羊座の精油であり、
サイプレスは水瓶座の精油。
このインフルエンザの流行する寒い時期と重なっているのが、
おもしろいね。
厚生労働省 H27年度インフルエンザのページ
厚生労働省 ノロウィルスのページ
アルコール協会 ノロウィルスに係わるエタノール使用ガイドライン PDF
花王プロフェッショナルのサイト 食中毒予防のサイト