暖かいなあ。なつかしい。
聖地、パワースポットですが、「ご利益」という場所ではないかもしれません。
原初の祈りを感じます。
うまく言えないのですが、
冬の日に、太陽が暖かくて、ありがたいなあ、とか、
夏の夕方に、夕立があって、うれしいなあ、に近い感情です。
この背後は山があります。
この守屋山、モレヤ神に向かう信仰、といった面もあると思います。
でも、ここは、もとは大祝(おおほおり)さんという
生きた人間を神さまとする信仰だったので、山へ対する信仰だけではないと思います。
また、ここは、いわゆる、豊作を祈願した、雨を祈った
稲作文化より前の祈りの場所。
畏れをもって、あるいは祟りをおそれて、感謝し、祈り、お祭り、お祀りした神さま。
今は、瑞垣(みずがき)もあって、
拝殿もあるいわゆる神社のかたちになっているのですが、
もともとは、神社じゃなくて、別のカタチの祈りの場所だったような気がします。
本殿のうしろの大きな木も気になるのですが、
手前にもうひとつ、瑞垣のなかに、別の瑞垣があります。
これは、どなただろう。
本殿に入れない、入らない、でも、とても重要な方。
帰ってしらべてみたら、
この場所は、ご祭神の八坂刀売神(ヤサカノメノカミ)の墓だと
書かれているサイトもありました。
ああ、それならわかる。
タケミナカタの妻とされている方は、ヤマトの神話には登場しない地元の神さま。
だから、いまは、神道のお社が建っているけど、
本来は、地元の方法でお祀りされる方なんだと思います。
また、「場」が重要であって、お社に入るような「ご神体」ではないんだ、と。
鏡や剣や勾玉のようなヤマトの、当時の先端技術を使い、お社に入る御神体ではなく
石や木、場所におりてくる神さま。
上社前宮の拝殿の場所が、お墓だとしたら、
また、実際に埋葬されていなくても、
その象徴のエネルギーが納められた場所だとしたら、
とても、よくわかります。
それは、拝殿の機能をもった十間廊が、とても遠くにあり
軽々しく近づけなかった様子からも感じられます。
高速道路と山。今年は雪が少ない。
この暖かさと、気持ちの良さ。
また、呼んでください。
諏訪大社 ウェブサイト
御柱祭 ウェブサイト
諏訪大社については、八ヶ岳原人さんのサイト がとても詳しく書かれていました。