写真はないのですが、車で向かう途中に田んぼだか、果樹園のまんなかにどーんと赤い鳥居が見えて、スゴいな、と思って向かいました。
長野には、諏訪大社や戸隠神社など、ヤマトの神話にのぼらない神さまがおられるのですが、ここの神さまもそういった神さま。
公式サイトによると、『生きとし生けるもの万物に生命力を与える「生島大神」と、生きとし生けるもの万物に満足を与える「足島大神」の二神』との記載があります。
創建は不明。
同じ長野にある諏訪大社の神さまである、タケミナカタノミコト(建御名方富命)が、諏訪へ向かっていた時、この地に留まり、生島・足島の二柱の神さまに、米粥を煮て献じたそうです。
生島大神(いくしまのおおかみ)と足島大神(たるしまのおおかみ)は、この地におられる地元の神さま、地主神です。
でも、このご祭神、あまり聞いたことがありません。
連想するのは、大阪の生國魂神社。
こちらと同じご祭神です。生國魂神社では、大八洲(おおやしま:日本の古い呼び名)の神霊としてお祀りされています。
なので、上田の地主神であり、また、この国の神霊であると思うのです。
公式サイトによると、本殿の内陣の土間が「大地」が生島足島神社の神体とされているそうです。
式内大社であり、格のある神社です。
重要なところ、大事な神さまのはずですが、それほど大げさでありません。
不思議な感じがします。
でも、とってもフォトジェニックなので、何枚も写真をあげます。
この本殿がある島は神島といい、この本殿はご本社(上宮)とされています。
大地、地面がご神体という神社ですが、一方で、その大地は池のなかにあるのです。
水のなかの小島というキワだったところにあるこそ、聖地なのだと思います。
余談ですが、大阪の生國魂神社も最初は、上町台地の突端、キワにありました。
水の端で、そのイメージを持ってきた感じがします。
参拝者は神橋のとなりを渡ります。
地面の神さま、というか、ゆらゆらします。
水の上、ということでしょうか。なので、むしろ土の地面が際立つのかもしれません。
ただ、茫洋としてイメージがつかめないパワーがあって、つい自分の分をこえて、この地の安寧をお祈りしてしまいました。
以前は、この拝殿前、島が、神聖な場所だったのではないでしょうか。
ご神木を通して、拝殿を拝します。
生きとし生けるものをお守りくださる神さまなので、子育てのお社もあります。
生島神さま、足島島さまが、あまりに大きくてとらえずらいところがあるのですが、むしろ、こちらの縁結び、安産、子育ての御利益の方がわかりやすいです。
上田ケーブルビジョンのライブカメラを見つけました。こちらです。