諏訪大社、久しぶりです。
前回こちらに来たのは、東日本大震災の前年でした。
昨年の年始には、東国三社を参拝しました。
こちらも、東日本大震災の前後に、参拝することになります。
鳥居の前の道路をはさんで、このお社。
荒玉社とあります。
ご挨拶します。
ここ、周囲は以前は、田んぼか畑だったんじゃないかな。
ちいさな森もあったような。
いまは駐車場の奥にいらっしゃるのですが、
農耕文化がはいってきてから、大切な場所になったようす。
最初の鳥居をくぐると右手。溝上社。小さなお社があります。
ごあいさつします。
ここ、水があったと思うんです。
お参りする前に、禊(みそぎ)をするための水があったんだと思います。
でも、この上社前宮自体は、この溝上社ができるよりも
もっと、ずっと古い感じです。
禊という考えは、ヤマトの神道の考えのような気がします。
それに対して、諏訪の、特に、この上社前宮の信仰は、
そのヤマトの神道がこの地に届くより前から、あると感じています。
まず、上社前宮での信仰があって、そのあと、ミソギという考えがきてから、
この溝上社ができたと思います。
そして、また、今は、水がなくなっています。
ご祭神は、建御名方神 (タケミナカタノカミ)。
その妻の、八坂刀売神 (ヤサカトメノカミ)。
タケミナカタは、建御雷神(タケミカヅチノカミ)が国譲りを迫った時、
この諏訪に逃げてこられたのがタケミナカタノカミ。
という事ですが、その前にあった信仰も、ここにはあります。
タケミナカタより前にあった、信仰。
ちなみに、諏訪大社の公式サイトには、
ご祭神のお名前については書かれていませんでした。
ご祭神の建御名方神 (たけみなかたのかみ)のお子さんが祀られているそうですが、
ここ、祓いのお役目もありそう。
まず、最初は、ここから、と聞こえました。
普通、ここから拝殿、本殿に向かう道は、参道と呼ぶのですが、
すでに、境内にいるようです。
その昔、上社では、大祝(おおほおり)さんという
生きた人間を神さまとする、現人神(あらひとがみ)を信仰していたそうです。
その方のいらした神殿(ごうどの)が、このあたりにあったそうです。
だから、なんとなくもう、その人のおうちの中ムードなのだと思います。
大祝さんは、現人神だったそうですが、
でも、やっぱり気になるのは、あのお山。
前宮の背後にある守屋山。モリヤという名前は、モレヤ神を連想させます。
ミシャクジ神とともに、諏訪の古い信仰とされる神さまです。
また、山の神古墳、常坊主古墳があると聞きました。
入ってはいけないととされる、禁足地だそうです。
諏訪大社 ウェブサイト
御柱祭 ウェブサイト
諏訪大社については、八ヶ岳原人さんのサイト がとても詳しく書かれていました。