鳥居のところにある狛犬。りっぱなものですが、新しいものです。
本殿や拝殿にあたる場所にも、
周囲に古い狛犬がいないことから、建てかえられたものではなく、
最近、作られたのだと思います。
狛犬たちは、きっちりと仕事をしているようですが、
とってつけたような雰囲気もあり、「いまでき」の感があります。
でも、これから、数十年、数百年のあいだには、いい感じになるでしょう。
しっかりね。
古代からの重要な祭祀は、ここで行われています。
お賽銭をあげて、ご挨拶する場所ではないのですが、
ここは「現役」の場所のパワーがあります。
なぜ、鳥居をくぐらずに、
重要な祭祀の場所に行かれるようにしてあるのか、と考えました。
ここで行われるお祭りは、
鳥居が作られるずっと以前から、古代の祭祀。
そのお祭りには、山でとれる鹿なども並べます。
仏教思想の影響で、肉食がタブーとされてくるようになる以前のお祭りなので、
仏教思想が入って、この鳥居が建ったあとは、
血の匂いのするものが、鳥居をくぐるのは、ちょっと、と感じたのかもしれません。
もちろん、祭祀の場所なので、軽々しく踏み込んでいいものではありません。
注連縄(しめなわ)がはってあります。
そして、この十間廊での祭事は、本殿やそのうしろの山を向いては行われません。
おもしろいね。
場所としては、カラなのですが、暖かな、よい空気がありました。
諏訪大社 ウェブサイト
御柱祭 ウェブサイト
諏訪大社については、八ヶ岳原人さんのサイト がとても詳しく書かれていました。