諏訪大社の摂末社はたいへん多く、上社直属の摂末社が三十三社と聞きました。
そのなかで、十間廊と道を挟んで相対してあるのが、内御玉殿(うちみたまでん)。
ご挨拶します。
上社では、大祝(おおほうり)さんという人間が、
神さま、現人神(あらひとがみ)として信仰されていました。
その御神宝をお納めしていたところだそうです。
神さまの宝ですから、その霊性が移ります。
それが、あったところです。
そのためか、ここ、直接のお墓ではないけど、
確かに「人間」のお墓のような感じがします。
他の神社にある祖霊社にも近いような印象を受けました。
諏訪大社の信仰では、ミシャクジの信仰もあります。
カンタンには伝えられないのですが、とてもネイティブな信仰で
ヘビに象徴されます。
そのミシャクジの霊性が、石や木、あるいは人に現れることもあったようです。
ここでは、今は途絶えていますが、半地下の室(むろ)がつくられて、
現人神の大祝さんや、神官がミシャクジ神とともに、参篭した場所だそうです。
小さな祠ですが、この木の異常な強さ。
地中のエネルギーがいまだ、衰えていないようです。
お疲れさまでした。
大祝だった三河入道頼重が足利氏の大軍に攻められて、
壮絶な自害をしたとありました。
また、大祝の世襲制は、明治になった廃絶されてしまったそうです。
今は、なくなってしまった大祝という現人神。ミシャクジ神の神事。
周囲は、のどかな田園風景ですが、
記憶のどこかに、死と血の匂いがします。
それを洗い流すように、周囲には水の音がします。
上社前宮は水のお社でもあります。
諏訪大社 ウェブサイト
御柱祭 ウェブサイト
諏訪大社については、八ヶ岳原人さんのサイト がとても詳しく書かれていました。