日本三大稲荷のひとつです。
三大稲荷のどれが3つにあたるか、については、諸説あるようです。
参道近くの門前町は、たいへん賑わっています。
豊川稲荷も、門前町が賑わっていました。
これもお稲荷さんのおかげさま、でしょうか。
天岩戸(あまのいわと)からでていらした天照大神(あまてらすおおみかみ)でしょうか。
お稲荷さんといっても、それぞれに雰囲気がかなり違う、というのが
稲荷神社の特徴、とも言えるようです。
こちらは、江戸の雰囲気を強く感じますし、むしろ武家の感じがします。
このお宮を大切にされたのは、庶民は当然として、
この土地を治められた殿様の影響が強いと感じます。
ご由緒によると、この地には胡桃の密林があり、
そこに稲荷大神さまがお祀りされていたことから胡桃下稲荷と称されていたそうです。
その後、笠間城主牧野さまの代々の祈願所となって、来歴代藩主の篤い尊崇を受けたそうです。
また、こちらは紋三郎稲荷とも呼ばれていたそうです。
落語もあります。
「近頃、化かすのは人間にかなわない」
拝殿。ご挨拶します。
門前のにぎわいとは、全く別のスキっとした場所です。
周囲に、お稲荷さん独特の「正一位」の赤い旗が、ありません。
こちらは、わざわざ「正一位」と呼ばなくても、
領主の祈願所という地位があるのです。
こちらは、単にお金が欲しいとか、出世したいという個人を超えた
城主の祈願所にふさわしい場所です。
もちろん、「大丈夫、聞こえているよ」というお稲荷さんなのですが、
領民や家督(かとく)の無事を祈る領主の声が聞こえてくるようです。
格調高い扁額。