世界遺産に登録されてから、来られる方が増えたらしく、駐車場には大型バスが駐まれるスペースがありました。
以前は気がつかなかったのですが、鳥居に向かいあう形で、小さな祠がありました。
新しいものなのですが、どなただろう?ちょっと、お稲荷さんっぽい感じがします。
古代の祭祀場とはバランスがとれないのですが、もしかしたら、この場所にあった屋敷稲荷かもしれません。
今は、お祓いのお役もしているようです。
世界遺産に登録されも、境内の空気はかわりません。
静かで、神聖な場所。
河口浅間神社の創始者伴直真貞(とものあたいまさだ)の霊を祀っているということです。
波多志神、と申されます。
ご挨拶して、通らせていただきます。
浅間神社を始めて祀った古代の石閣とのこと。
石閣というのがイメージでしか、わからないのですが、もともとの建造物は、どんな様子だったのでしょうか。彩色された石だったそうです。
このあたりにある御室浅間神社の「御室」が、もともと石柱を立てていたとかいわれていますし、ストーンサークルも石柱なので、なんとなく石柱のイメージもあります。
富士山の貞観大噴火(じょうがんだいふんか)で、溶岩の被害がなかった河口に祭祀の場所を設けたのが、神社の始まりだそうです。
貞観時代と今は、似ていると思います。
大きな地震があって、隕石がおちてきた記述も残っています。
都では応天門の変。
古代のオオキミの武力的側面を担っていた大伴氏が失脚し、平安時代に続く、藤原氏に変わっていくきっかけの事件があった時。
参道の真ん中におられた波多志神。
伴直真貞あるいは、伴真貞(とものまさだ)は、大伴氏との関係がありそうだし、波多(はた)氏も、古くからの豪族。
始祖をたどると、同じとは思えないので、この地の豪族が姓をもらったのかもしれないけど、今はよくわからない。
いずれにしても、貞観時代からの祭祀の場所が残っているのは、すごいです。
拝殿のなかは畳があって、ここでは神楽が奉納されるそうです。
神楽殿という別棟ではなく、神様の前で、人と神が一つになる神楽が奉納されます。
古くて暖かい神事。
拝殿の前の池が、みそぎの役目もあるようなのですが、連理(れんり)の楓(かえで)がありました。
なかなか、かわいい感じです。
縁結びにいいかも。
河口浅間神社 山梨県神社庁のページ
八雲さん の このサイト では、富士山の神社について、詳しく書かれています。
こちらの、富士山の神社 の 河口浅間神社 のサイトでは、美しい動画もアップされています。