西洋占星術に興味のある人、でなくても、雑誌の星占いのページは気になる、という方なら、
鏡リュウジさんの名前を、見かけたことはあると思います。
私も最初は、雑誌の占いのページで、お名前をお見かけしました。
そのときの、キャッチフレーズが確か「星の王子さま」とあったのですが、記事にあった写真を拝見すると、なるほどと、納得したものです。
その後、多少は西洋占星術を知るようになって、講演などで、何度か「ライブ鏡」、「生(なま)鏡さん」にお会いする機会もありました。
実際の鏡さんは、すごく博学なのに、それを出さないし、おしゃれで、あたりの柔らかい、京都の方らしい物腰のやわらかな方でした。
そして、女ごころをつかむ、やっぱり、王子さまでした。
鏡さんの著書も、いくつか持っています。
子供の絵本ほど、ウソがつけないし、難しいものはないと思うのですが、絵本、といえるくらいたくさんの絵がある
「あなたの願いをかなえる、星座案内」は、とてもかわいい本。
でも、ああ、なるほどねえ、という裏打ちがしっかりあって、信頼できる本です。
そんな鏡さんの最近の本から。「占星術夜話」
雑誌のエッセイをまとめた本なのですが、連載されていた雑誌が「ムー」なので、鏡さんの、あのソフトな語り口とは、少し違う、堅い文章です。
内容は、すこしだけ専門的です。なので、女性雑誌で恋愛や流行を、星の動きから語っている鏡さんと、印象が違うのでちょっと驚きます。
でも、読んでいくと、その印象もまた、変わっていって、心理学、星、宇宙、神話、オカルトに興味をもって、
今も、その不思議な魅力を、追いかけ続けている少年の横顔が見えてきます。
この、不思議をどんどん追いかる少年が、その後、イギリスにいったり、トランスパーソナルを学んだり、という人生を送ることになるんですね。
不思議を追いかけていった少年は、王子さまに成長したのでした。
これも、エバーアフター ever after の、物語のひとつ。
鏡さんの西洋占星術についてのエッセイは、「占星綺想」もおすすめ。
こちらは、占星術寄りの内容です。
鏡リュウジさん 公式サイト