絵本作家のヨシタケシンスケさん。
エッセイ+イラスト+一コマ漫画。
ヨシタケさんの絵本も大人が読んでもちょっとクスッとする本なのですが、この本は大人むけの絵本。
「欲が出ました」の巻頭には納得欲について書いてあります。
納得欲が強ければ、もっともっと知りたい、になるけれど、弱ければ感情で判断します、と書かれていて。
そして、この納得欲の対局にあるのは「あるがままを受け入れる」という事だそうです。
まあ、このブログを書いている私は、もとから納得欲が強いわけです。
また、別のページには社会人として、あるいは仕事をもっている方に送りたい言葉もあります。
「サァ!今日も元気に顔色をうかがっていこう!」「おお-!」
社会人がやっていることって、ほぼこれだけじゃないかと思います。(「欲が出ました」から)
社会人がやっていることって、ほぼこれだけじゃないかと思います。(「欲が出ました」から)
もう、これを読んだだけで仕事ってほぼこれだし、って思いました。
そして
ほめられたい気持ちがおこられたくない気持ちになった。自分が肯定されたいっていうスタートだったのが、否定されたくない、ってなってしまった。それが一歩進むと、今度は、誰かを否定したい、になってしまうのかなとも。(「欲が出ました」から)
そもそも、「自己肯定が低い」というのがすべての原因のように思われている事もあるのですが、それってホントなの?
自己肯定が低いから、いろんな「悪いこと」があるの?
という問いはあるのですが、それは置いておいて。
自分を肯定されたい、自分を肯定したいというのはその肯定欲に気がついてしまったら、かなり手強いと思うのです。
まずは、気がつかない事も多いかもしれません。
でも、それに気がついてしまったら、だましだまし、つきあっていくのもいいのかなと、この本を読んで感じました。
そして、二人のお子さんのお父さんでもあるので、子供をみる視線が暖かいです。
ここらで、ひと息いれてみませんか?
欲が出ました