この人、なんなんだろうなあ、と思っていました。
クドカンの大人計画の役者さん、で、紅白出場した歌手、で、このエッセイ。
星野源さんの大好きな曲に、「地獄でなぜ悪い」があります。
地獄でなぜ悪い PV(動画です。当然、音でます)
これ、真実だと思います。
この世は、地獄。しかも、楽しい地獄。そして、地獄でなせ悪い。
この歌では、妄想の世界が地獄になっていますが、それはやすやすと逆転します。
御存知の方も多いと思いますが、このエッセイの雑誌連載中に、星野さんはくも膜下出血にかかり、また、その後の検査入院で、再発の可能性がみつかり、再度、オペをされています。
この動画のアニメで、入院している男の子は星野さん。顔のほくろと、妄想の世界の男のベルトにG。
このPVのラストショットに使われている星野さんのベッドでのVサインは、二度目のオペのあとに撮影されています。
その前後のエッセイ。闘病記、ともいえる内容。
「辛い病気を面白がり、前向きなものに転化するということは、その病気になった本人でないとできない。周りがやれば不謹慎になってしまうからだ」
それで、このタイトル。
バラしだと、アレなんですけど、蘇る金狼ですよね。
原作は、大藪春彦さん。
昼間は情けないサラリーマンの29才男が、実は・・・というハードボイルド。
映画では、松田優作さんが、黒ぶちめがねで主演をされて、その風貌もどことなく星野源さんテイストで主人公の年齢も、当時の星野源さんに近い。
そして、「地獄でなぜ悪い」に通じる現実と反転する世界。
ついチャートをみてしまうのは、許してください。
たぶん、この軽さ、仕事の幅の多さは、双子座強いのかな、と思っていたら、そうではなかったです。
水瓶座太陽。
そして、不動宮と風のサインが強い方。
月が太陽とスクエア、もしくは、ほぼノーアスペクト。
この本を読んでいると、コロコロコミックとアダルトビデオで大きくなったように思ってしまうけど、違うわ、この人。
わかって、やっている。
蘇る金狼にしても、退院したときに真似したというショーシャンクの空に、もそうだけど彼の持っている情報量が圧倒的。
リアルタイムで体験していたわけではないので、自分から見たり読んだりしているんだと思います。
それをもとに、自分をどう見せるか、どうプロデュースしたらおもしろいか、その相手にどう見えるか、どう反応するかを小さい頃から、やってきたんだと思います。
太陽と土星がスクエアで、月の上に土星がのってきたタイミングに大病されています。今後も、身体に無理をさせない、生活をきちんとする、は重要だと思います。
もしくは、月が自分でまかないきれないなら、結婚しちゃう、のもテなんだけどなあ、と思いました。(相手の女性は、ちょっと迷惑かもしれないけど)
蘇る変態の最後の方に、ある文章。
「生きた証や実感というものは、その人の外的行動の多さに比例するのではなく、胸の中にある心の振り子の振り幅の大きさに比例するのだと思う」
地獄でなぜ悪い、もそうだし、この人、水瓶座の示す天才なんじゃないか、と思いました。
そして、続く最後のページあたりは、日常に戻りつつ大晦日の風景の美しさが、すばらしい時。
「オナニーでもするかな」という時に「スローな手コキにしてくれ」というAV。
彼やっぱり、天才かも。
錯覚かも。
チャートは、アストロコムで作成しました。