まさか、ここで刀にあうとは思っていなかったので、かなり驚きました。
この松原湖観光案内所には、神社のスタンプラリーの台紙を買いにいったのです。
ここでは、地元のシルクの織物や、ジャムなども販売されていました。隣のギャラリーでは写真の愛好家の方々の展覧会が開催されていて、地元の方々で賑わっていました。
神社の前にスタンプ台があって、台紙がこの観光案内所にあると書いてありました。
印影がつぶれてインクがなかったけど、なにか関連するモノがあるのかな、と思っていって台紙を買っていたのですが、あまり情報がなく、なんとなくジャムなどを見ていたら、電気の消えた部屋があって、薄暗いなかにこの刀が見えたのです。
「不要の時は電気を消してください」的な張り紙がありました。あまり興味のある人はいないのかな。
棟に「三寅剣」の銀の象眼で、刀身に多聞天・持国天・増長天・広目天像と北斗七星・三台などの星座、梵字9字の真言が金と銀の象眼で刻まれています。
三寅とは、トラ・ ヒョウ・ネコのことで「人を害する三寅 を収める力を持つ剣」との意味が込められていると書かれたサイトもありましたが、この説明では寅年寅の月寅の日につくられた剣、と説明されています。
この剣は平成6年に農家に伝わってきたものを鑑定したら、7~8世紀のものだとわかったとのことです。
こちら一振り以外には、関連するものもなかったので、おそらくどこかで鋳造されたものが、伝わってきたのだと思います。
新海三社神社のご祭神( こちらの記事です )に、出雲美保神社の事代主命(コトシロヌシノミコト)がおられたのですが、土地には製鉄の出土品もなく、また海岸線から最も遠い佐久の地では、海運といってもピンとこなかったのですが、製鉄あるいは水銀や銅などを扱う民がいたのかもしれない、と考えていました。
北斗七星の彫られた剣は、七星剣といって聖徳太子にゆかりのあるものが有名で、四天王寺に伝わっており、国宝に指定されています。
すごく意外なところで、剣があったので驚いたのですが、北斗七星と聖徳太子。おもしろそうなテーマです。
でも、まだまだ、自分の理解が届きません。教えてもらえる時期がくれば、いずれまた。
小海町観光協会 松原湖観光案内所の案内がありました。
三寅剣について 八十二文化財団のサイト
四天王寺の七星剣は東京国立博物館に寄託されているそうです。時々、展示されている事もあるようです。東京国立博物館のサイト