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国立西洋美術館

電車に一人でのれるようになって以来ですから、もう300年以上前になりますが(笑
もう、何回きたかわからないくらい来ている美術館です。

企画展も見ることがあるのですが、私はここの常設展が好きなのです。
子どもの頃はお小遣いのなかで、電車賃と入館料を払えるのは本当にありがたかったです。

そして、今回はすごく久しぶり。
古い宗教画が見たいな、となんとなく思ったので。

思えば、子どもの頃は、古い西洋の宗教画って暗いし、ヘタだし(そう見えたのです)、コワいし、で、その宗教画のコーナーはささっと過ごしていました。
そして、モネの睡蓮の前の椅子にぼんやり座っていたり、ラウル・デュフィという画家が好きになったのも、この国立西洋美術館です。

それから、何百年(笑

最近は、お寺から、あるいはお山から降りてこられる仏さまや、大きな企画展を追いかけて、それを見に行くのが精一杯でした。
でも、なんとなく古い宗教画が見たいな、と思ったのは、自分のなかで何かが病んでいるわけじゃなく、むしろ、そうした余裕がでてきたのだと思います。

久しぶりの国立西洋美術館は、なんと海外の方の多いこと!

入口の庭のロダン。
カレーの市民

地獄の門

この彫刻を時間をかけてみることも久しぶり。
地獄の釜のふたが開くって言うけど、あの地獄の門が開いてしまうとしたら、コワいよね。

展示は意外と写真撮影が許されている作品が多くありました。

なんで古い宗教画が見たかったのかは、わからないけれど、ヨーロッパの石がつくる乾燥した暗さと冷たさ、黒の深さは印象的でした。

イコン:神の御座を伴うキリスト昇天
http://collection.nmwa.go.jp/P.1973-0004.htmlから

実際、祈った方がたくさんいたんだろうと思わせるものが残っている。

ティツィアーノ・ヴェチェッリオと工房の洗礼者聖ヨハネの首を持つサロメ
http://collection.nmwa.go.jp/P.2011-0002.htmlから

男の首を持つ女というモティーフは、繰返し描かれるけれど、なんなんだろうか。

14世紀シエナ派の聖ミカエルと龍
http://collection.nmwa.go.jp/P.1968-0003.htmlから

まあ、基本、龍はワルモノ。

もちろん、この西洋占星術は、宗教画だけでなく幅広いコレクションがされていて、今回新しく収蔵された作品もよかったです。

美術館なんか、あってもお腹がいっぱいになるわけじゃないと言われるかもしれないけれど、心の隙間にはいって、満たしていくものがあると思うのです。

子どもの頃は生意気にも、自分が持っててもジャマだから、この美術館に預かってもらっていて、時々、私は見に来てるのよ、と思っていたのです。
まあ、なんというガキでしょう。

これからも、みんなの宝物をきちんと修復してもらって、研究してもらって、並べてもらって、そして、私が見たいときに、いつでも見せてもらえる平和な時が続きますように。

国立西洋美術館

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