以前から、1度行ってみたくて、足まわりが悪いのでなかなか思い切れませんでしたが、思い切って行ってみました。
とっても似ているネーミングの「国立民族学博物館」がありますが、それは大阪。こちらは千葉です。
なにかの特別展をみたときに、これも、これも国立歴史民俗博物館の所蔵なのか、と思ったのもひとつのきっかけ。
そして、国立歴史民俗博物館の方が書いている本が、おもしろいし。
佐倉城あとにあるので、この建物自体に行くまでが、結構な道になっています。この国立歴史民俗博物館をふくめた全体がお城だった場所。
周囲には堀があったり土の城壁があったりして、それもまわると博物館以外でもたっぷり1日使えそうです。
この日は猛暑の夏休み。そして、結構な人数が入館しているのですが、この国立歴史民俗博物館自体が広いのでちょっと、混んでるかなあ、程度。
トーハク(東京国立博物館)を想像していたのですが、スケールがちがいました。
平たく全部、見ているとホントに時間がいくらあっても足りない。
人が最終氷河期に住み始めたところから展示が始まります。
そして、日本で最古の土偶。複製です。ともに13000年前のものです。
左は滋賀県 相谷熊原(あいだにくまはら)遺跡。右は三重県 粥見井尻(かゆみいじり)遺跡
女性です。
同じような造形のものを以前、見たことがあります。そっちは大理石で創られた古代ギリシャのキュクラデス博物館の女性像でした。
東京国立博物館 2016年特別展「古代ギリシャ―時空を超えた旅―」 から。
私はこの特別展ではなく、もうン百年前のなにかの展示でみました。絵はがきが残っていました。キュクラデス(キクラデス)文明の造形は紀元前2800~2300年のものですが、現代アートのような美しさがあります。
土偶も女性、特に妊婦、が多く創られています。
不思議だものね。生命って。
この国立歴史民俗博物館の展示には複製が多くあり、最近の展示では他の博物館の展示でも増えてきたように思いますが、「知る」という目的だし、展示物の近くまで寄ることができる。そしてホンモノを保護する事もできるし、模型の製造の過程でいろいろ調査もできるだろうから、私は良いことだと思います。
高床式の展示にいたネコ。イエネコとありました。お米やお経と一緒にニャンも大陸からやってきた。
いまも宗像大社の沖津宮があります。住人はなく、女人禁制。禊(みぞぎ)した神職が交代制ですが一人でご奉仕されているそうです。
ここは行きたくても、いけない。
でも、こうして見る事ができます。ありがたい。
この展示の写真に小さくご社殿が写っています。その周囲のホントに狭いところに遺跡があって、そこにいまも神社があるのがわかります。
こちらの国立歴史民俗博物館の展示は基本はフラッシュを焚かなければ、だいたいは撮影できたのですが、撮影不可のものがありました。
平城京の展示にあったヒトガタ。
おそらく名前であろう文字も書いてあって、模型でしたが、あんまりいい感じじゃなかった。
そりゃ、撮影は不可でしょうよ。
そのあと、現代に至るまでの展示があります。
ここまででも1日は欲しい(笑
多くは浮世絵の展示。百鬼夜行がありました。
国立歴史民俗博物館のサイトで「百鬼夜行絵巻」がウェブでみることができます。こちらです。
この百鬼夜行のもののけたちが、まぬけでかわいい。
歴史からしてもつい最近だと思うのですが、明治になる前は、夜は漆黒でした。そこに何かの気配やうごめきを感じることも多かったのだと思います。
そんなセンサーを私たちは、つい最近、失ってしまった。
まぬけだけれど、ほおっておくべき夜行するモノ達。
英雄に退治されて去っていったモノ。
精霊と幽霊は明確に区別されていて、それたちを知っていることは何かの気配を察する、微妙な空気の違いを感じるというセンサーを持っていたと思うのです。
いまは、忖度という妙なセンサーを使ったり、同じひとつのものを攻撃しないといけない同調圧力に敏感なことがサバイバルするスキルのひとつになっています。
でも、霊的なセンサーはかなり鈍くなっていると思いますし、そうしたセンサーが行き場を失って、ネットや職場、生活のなかで過剰に働いているようにも思います。
霊的なセンサーを常に立てておくのは、ちょっと日常生活はやりにくいところもあります。でも、使えるように霊的なセンサーに馴染んでおくことは必要じゃないかと思うのです。
そして油断できないのが、この全国の博物館の図録コーナー。
ここもいくら時間と、あとお金があっても足りない。でも、全部買ってかえっても、床がぬける。
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佐倉城と国立歴史民俗博物館について 千葉県のサイト
沖津宮について 宗像大社のサイト
ネーミングが似ていて、ググるときに間違いやすいのいは、国立民族学博物館→こっちは「みんぱく」
国立歴史民俗博物館→今回、いったのはこちらの「歴博 れきはく」