越後の一の宮である彌彦(弥彦)神社です。
ご祭神は、伊夜日子大神(いやひこのおおかみ)
背後に山がみえて、何を神さまにしているのか、よくわかります。
境内に至る道にある大きな鳥居のですが、一の鳥居ではありませんでした。
背後の森から立ち上がるご神気。
そして、左右の脚がある鳥居のカタチ。両部鳥居というそうです。
コレって、富士山をめぐる神社に多くありますし、広島の宮島もこのカタチ。
山岳信仰だったり、神仏集合の場所であることを感じます。
人の身では渡れません。神さまがお渡りになる橋。
ただ、この下は御手洗川で、参拝者が禊(ミソ)ぎをして、心身を清める場所のはず。
ここに神さまがお渡りになる橋があるのは、なんとなく違うよなあ、と思っていました。
帰ってから調べてみたら、明治の火事になる前は拝殿前にあったそうです。それなら、わかる。
でも、ここ、とてもフォトジェニック。
手をひたして禊ぎいたします。
表参道に至る手前に、気になるものが。
新潟は日本の有数の石油産油県。
石油の発掘の成功と工事の安全を祈願したことから、ここに置かれたとのこと。
気になったのはその手前。
井戸と手水だと思う。歯切れが悪くて申し訳ないが、現地にも公式サイトにも説明がなかったのです。
いい感じのところだし、重要なところだと思うんだけど。
写真では明るく撮っていますが、少し暗くて澄み切った空気があります。
ご祭神の伊夜日子大神は、公式サイトによると、天香山命(あめのかぐやまのみこと)で、高倉下命(たかくらじのみこと)とも申し上げる神さまとありました。
天照大御神(あまてらすおおみかみ)の御曾孫(ひまご)にあたられるとありますが、なんか違う感じがします。
天香具山命もおられるのかもしれないけれど、そのまえにこの土地におられた山の神さまじゃないのかな。
そこに、ヤマトからの天香具山命がこられて、それから仏教、修験もはいっておられるような感じ。
公式サイトをみると、たいがいのお宮が「一の宮」をうたっているけれど、このサイトは目立つところにはとりあえずない。
ヤマトの決めた順列には入らない神さまということじゃないか。
あるいは、新潟の一の宮と呼ばれる神社が他にあるので遠慮してるとか。
それだけ古いパワーがあるのに、現代も枯れることなく、こんこんと湧く水のように湧いてくる。
それは、山からやってきているのだと思います。
弥彦神社の石油について弥彦村の村史こぼれ話 第11話石油業界の神社信仰 弥彦村のサイト(PDF)