「大神社展」を開催している東京国立博物館へ。
私の目当てのひとつが七支刀。
これの展示期間に間に合うように、行ったのです。
石上神宮は、コワいなあ、と思った神社のひとつですが、とてもパワーがあるところです。
他の日本刀をみていると、美しい響きを持っているなあ、と思うのですが、この七支刀(刀なのかな?そもそも)は、美しい響きというより、リズム。
他の日本刀が涼(すず)やかな琴の音(ね)だとしたら、この七支刀は、太鼓。
太鼓のようなリズムと原始的なパワーがあります。
縄文土器のような生命の波動。
四方八方に広がっていく整頓されていない、パワー。
写真ではよく写らないのですが、刀剣に掘られた文字の金がまだ、うっすらと残っており、
きらきらと見えます。
ふと想像すると、この刀に柄(つか)をつけて、祭祀の時にふったとしたら、
(ふる、フツは、大事な言霊、それを言わせたいのね)
それはそれは、「生み出す力」を感じたことでしょう。
それから鏡。
私は鏡が好きなので、ここでこんなすばらしい鏡にあえたのもうれしかったです。
ブドウ鏡もすばらしいのですが、特に、宗像大社の方格規矩鏡(ほうかくきくきょう)は、
三角定規がデザインされている。
神さまは、数学の神秘もお好き。
宗像大社の沖ノ島の沖津宮の祭祀・・・。
(ここはちょっと遠いぞ・・・)
そして、あたりまえですが、神像がすばらしい。
仏像のような形式美はありませんが、むしろそれがリアルで「生命」があります。
また、春日大社の鹿。
「春日神鹿御正体(かすがしんろくみしょうたい)」は、立体としてみると、とてもすばらしいものです。
私は、事前に絵、平面として知っていたのですが、それだけで「知っている」と思ってはいけないですね。
普段は、お社の奥におられて目にすることがなく、崇拝の対象になっているものなので、この機会に是非。
大神社展 ( リンク )6月12日までです。九州へ巡回予定。
シロツメクサの花のなかで羊がハロー!