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大妖怪展

「大妖怪展」江戸東京博物館です。
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今回は、西口から。
2015年にリニューアルして初めてです。
敷地内に徳川家康の銅像。
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家康公、何かに乗っています。
その足元は、亀に似ていますが重い荷物を好んで引くという贔屓(ひき)だそうです。
家康公の遺訓
「人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし」を表しています。
また、この装束は、お好きな鷹狩りのようで、台座は徳川15代にちなんで15。
江戸、東京の基礎をお作りになった方ですが、
現代でもお役目を果たされている、というか、しぶといなあ。

「大妖怪展」サブタイトルが、「土偶から妖怪ウォッチまで」とあるので、
夏休み向けの子供企画かな、と思っていたのですが、
百鬼夜行の図を見にくものいいか、と思って行ってみました。
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(公式サイトから)

行ってみたら、妖怪ウォッチとそのコラボグッズがあって、
それも楽しいし、子供たちにも人気がありそうなのですが、
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(公式サイトから)

でも、そこは江戸東京博物館。
絵巻や浮世絵などの日本画が展示の中心。見応えがあります。

絵の力は、すごいもので、地獄を描いた熊野歓心十界図は、
熊野への寄付をつのる勧進に使われたものです。
この世での誕生から、地獄、浄土が描かれていてます。
その絵のまえで、たぶん妖怪ウォッチめあての子供が
「これねえ、悪いことをすると、地獄なんだよ」と説明してくれました。

幽霊画の部屋は、空気が重い。
宿るものが、あるんだなあ。

また、若冲や国芳もあるのですが、
その作家を見るというより、この一連の展示のなかで
「お、面白い描き方」とみると若冲だったり、
「色の描き方がすごいな」と思うと国芳だったりするので、
「妖怪(あやかし)」というテーマで、それぞれの画家の個性もよくわかります。

そういった優れた日本画の一方で、へたうま、というか、
そんな妖怪たちもいます。
姫国山海録(きこくさんがいろく)
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(公式サイトから)

この妖怪たち、ちょっと、ゆるくてカワイイのですが、
このカワイイというのが、ポイントだと思います。
付喪神(つくもがみ)とか、名前のないこのゆるい妖怪たちは、
私たちの執着とか、欲望が形になっていると思うのです。
だから、それを、目の前に提示されたときに、拒否するのではなく
カワイイと笑って、
自分の心の底の暗い部分を、認めておくのが必要なのかもしれません。

正面切って向かうのは、ちょっとコワい。でも、笑ってみると、存在は認められる。
そんな闇にしか存在できないモノたちは、結構、いとおしいモノだと思うのは、
自分の心の闇にも存在しているから、だと思うのです。

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私の近くにも小さな妖怪がいます。
妖怪カード。紹介の記事はこちら。
今日は、青頭巾。
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愛した稚児の亡骸を食べて鬼となった僧侶。
愛と執着。
ガンバるというのも、執着なんだよ、という事かもね。

2016年7月5日(火)~8月28日(日) 東京都江戸東京博物館
2016年9月10日(土)~11月6日(日) あべのハルカス美術館

大妖怪展 公式サイト


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*この記事を書いた人について
 辰巳(たつみ)
 聖地を巡礼する占い師。西洋占星術とタロットを使います。
 メール鑑定と対面セッション、オンライン、電話での鑑定をしております。
 薬剤師。アロマ検定1級。
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