「高野山の名宝」展 (サントリー美術館あべのハルカス美術館)

もう、十年前になりますがトーハク(東京国立博物館)で
ここの孔雀明王にあって、長い時間、立っていた記憶があります。
孔雀明王に「捕まってしまった」感覚でした。
当時は、自分のサードアイ、白毫 (びゃくごう)、と
仏像のそれをあわせるように見る、
という見方をしていました。

その孔雀明王がまた、お山を降りていらっしゃるのですから
これは、行かないとね、とうかがいました。

高野山霊宝館の所蔵品ですが、
高野山のアイドルたちも勢ぞろいです。

まず、空海さまの坐像が入口にあります。
よく見る、三鈷杵(さんこしょ)をもった像なのですが
意外に、優しい印象でした。
学者で、その学問を実務にいかせる天才で、
一方、当時の権力者とも渡り合える腕力もあって
しかも、カリスマ性のある修行者で、
霊能力者で、というイメージだったので
厳しい方なんだと思っていたのですが、
すごく優しい方でした。
しかも、その場にいるような生き生きとした存在感。
(これは、高野山に行ってお話ししないと)

それから、運慶、快慶の傑作。
お堂の荘厳な雰囲気はないのですが、
美術館などの展示は、ショウアップされています。
展示として、美しいです。
といっても、仏様の前に行くと、
合掌してしまいます。
美術館や博物館では、ちょい、ヘンなヒトですが、
そうする方が、私は居心地がいいのです。

また、後にまわったり、近くにいけるので
四天王の背中の筋肉や、八大童子の表情がよく見えます。
四天王と八大童子は、
ジャニーズアイドルと、ジュニアのようです。

運慶、快慶の作った仏様は、「躍動感」といわれますが
それまであった仏像とちがって、
動いている身体だけを指すのではないと思いました。
ふと止まった時や、岩の上に立った時の
空気や風が、身体にまとうような衣の動きとして見えます。

密教の如来は、後背もサイケでカッコいいし。

そして、10年ぶりの孔雀明王。
今回は、また印象が違います。美しいなあ。
でも、今回も、しばらく立っていました。

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そして、八大童子に囲まれているのは、お不動様。
ここでも不動だ。(深川高幡深大寺とお不動さま続きでした)

お不動様の火で焼かれるのは、誰かの煩悩ではなく自分の煩悩。
地獄も、極楽も胸ひとつにある。

感じるものは、その人とその時によって違うと思いますが
機会があれば、ぜひ。2014年10月11日(土)~12月7日(日)
途中展示替えがあります。

高野山の名宝 サントリー美術館

(追記)あべのハルカス美術館でも開催されます。
    2015年1月23日(金)~年3月8日(日)

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(参考)
高野山霊宝館
「空海と高野山」 東京国立博物館