実は実家が曹洞宗なので、1度はお参りしたいと思っていました。
門前町、であり観光地の雰囲気があるところから、この龍門をくぐるとその雰囲気は一変します。
とても広いところなので、全部を丁寧にお参りするとしたら2時間は必要。
最低でも1時間はかかります。
通用門というと裏口感がありますが、すごく立派。
あとで回るのですけれど、正式な門の山門は普段は使わない門です。
参道にそって流れる永平寺川の水音もあるのですが、山内のどこにいても涼やかな水を音が聞こえてくるような水性の豊かなお寺です。
でも、冬は厳しい寒さだろうなあ。
手水の近くにある池には、こんな仏さまがおられました。
蓮の花びらにのっていらっしゃるのはお釈迦様でしょうか。
まず、最初に吉祥閣でお坊様から説明をうけます。
この吉祥閣は宿泊施設でもあり、一般の方もこちらに泊まって体験修行ができるそうです。
そこからだいたい、こんな矢印にそって回ります。
山にそって大きなお堂が廊下を通じてつながっているので、入り口でスリッパに履き替えて回っているのですが、あちこちにあるこの廊下と階段。
この長い廊下と階段が、ピカピカに光っています。
ここを修行僧のみなさんが、雑巾がけをしているドキュメンタリーを見たことがありますが、これは大変。
お堂を巡っていると、どこからともなく修行僧の方が現れて、ふいっとどこかに消えていかれます。
大きなホテルでも壁になじむような従業員用の通路があるように、立ち入り禁止の通路の奥でいまも修行をされている場所であって、そこにちょっとだけお邪魔させていただいているのだと思います。
そして、ここは基本、そうした修行の場であって、私たちはちょっとお邪魔させていただいているだけです。
このお寺のほぼ真ん中にあるお堂で、曹洞宗のご本尊であるお釈迦様がいらっしゃいます。
扁額は「祈祷」ストレート。
南無釈迦牟尼仏(なむしゃかむにぶつ)と手をあわせます。
このお寺もそうだし、全国、あるいは世界でも、誰かが世界平和のために、みんなが仲良く暮らせるようにとお祈りしていただいているんだな。
山内で一番の角にあるのが従陽殿。
曹洞宗の宗祖である道元禅師のお墓であるご真廟の手前にあるお堂。
お位牌がずらっと並んでいることもあり、観光の雰囲気はまったくなく、手をあわせてまいります。
もっとも高い場所にあるお堂。
格式の高さを感じますし、この天蓋をみるとここが仏さまのおられる世界であることをイメージされます。
この地は白山の麓であって、白山信仰とのつながりもあるでしょうし、また、このどこからか聞こえてくる涼やかな水音は、このお堂をめぐっている清らかな水の音かもしれません。
この山門が正式な門なのですが、修行に来た時と修行を終えた時にしか使わないそうです。
永平寺川の向こう側にお社、祠がみえました。
でもなんかお稲荷さんっぽい感じもするけどなあ。
修行の場であり、また表の顔として観光地でもあり。
でもなぜ、道元禅師がこのお寺のもとになった大仏さまをこの地につくられ、あるいは修行の地としたのは、白山という霊山があり地層のエネルギーのある場所であるから、かもしれません。
永平寺川 川の音がすがすがしいです。
ちょっと怖い(笑