若狭の国は、今の福井県の南側。
わりと小さな地域ですが、奈良・ヤマト王権あるいは都のあった京都、奈良からみて、日本海への出入り口となる大事な土地だと思います。
今回、この福井、京都に来てみて実感したのは、ここから琵琶湖をそっていくとすぐ、名古屋、あるいは京都は思ったより近いという事でした。
また、この地が東大寺の荘園であったので、東大寺のお祭りの「お水取り」がなされ、この地の小浜市神宮寺から送ったお水が10日かけて奈良東大寺二月堂の若狭井に届く、と言われています。
若狭の国の一の宮はこちらを下社とし、近くにある若狭彦神社を上社としその両社で一の宮とされています。
神社のこういった入り口を横切る川をみると、「入りたい」(笑
禊ぎの川だからでしょう。
なのでギリギリ水面近くによって撮ってみました。
一の鳥居は、ここから離れた場所にあります。これは境内の鳥居。
子宝祈願なので、陰陽石もあったのですが、ごめんなさい、すでに慣れてしまって写真を撮ってませんでした。
「あるよね~」みたいな感じです。
無人の神社でしたが、ここでも立て札がいくつかあって案内していただきました。
随神門の向こうに神様がおられます。
ご祭神は、若狭姫大神。豊玉姫命とも称されます。
豊かな玉の神様、玉が魂だとしたらそれを豊かに産み出す神様、海神(わたつみ)の娘である海の神様であり、実際は玉を依り代とされる巫女だったかもしれません。
この杉は千年杉と言われているそうです。
杉ではありますが、何かを飲み込み、あるいは産み出すようです。
畏れ多いという言葉がありますが、怖くてしかも、敬うべきという事だと思います。
より神様に近い感じです。
アチコチにある「玉」
若狭彦神社では丹生(にう)、水銀について考えていたのですが、ここでは玉について考えています。
ご社殿の前は、京都に通じるサバ街道です。
日本海でとれた玉、石もここを通って、京都、奈良へいったのかもしれません。
若狭姫神社 若狭の一宮「福井県「若狭湾観光連盟」公式サイト」 → https://wakasabay.jp/list/detail?genre=&id=5d6f6b457765619cb2160300