冥王星　逆行　山羊座へ　2023年

5月2日から冥王星が逆行します。10月11日まで。

冥王星はだいたい年間の半分は逆行しているので、逆行すること自体は、それほど珍しいことではありません。
今回、冥王星の逆行をとりあげたのは、サインをまたいで山羊座にもどるからです。再度、水瓶座に入るのは2024年1月21日です。

ちなみに、2024年（来年）にも冥王星は逆行で山羊座に戻ります。
2024年5月～10月迄です。その際も水瓶座→山羊座にサインをまたいで戻ります。

冥王星は破壊と再構築の天体です。
徹底する天体です。
土星との比較をすると、価値観の破壊は冥王星担当。古い価値観を破壊することで、結果として土星の構築を新しい価値観とする役割です。
2008年に山羊座にはいった冥王星は社会や続いていた制度、会社のリストラクション、破壊と、極端な権力主義をすすめてきました。

それが逆行することで、いまの社会のシステムが「正しい」「良い」とは思えないけれど、じゃあ、ぶっ壊してしまうのがいいのか、という事を考えていきます。
逆行中は、破壊の見直しなので、破壊のスピードが落ちるように見えます。

今回の逆行では、「破壊と再生」を考えた時に、そもそも、社会のシステムの理想ってなんだったけ？とか、「今、ここの利益」じゃなくてもうちょっと視点をあげてみてみよう、というのが目的です。

個人でも「死ぬほど」という単語は使うことが多いのですが、それをこの期間は意識することもあると思います。

「死ぬ前に、これだけはやっておきたい」
「死ぬほど、イヤだ」
「死にそうに好き」

そういった「死」を基準とした時に、自分はどうしたいのか？というのが冥王星なのですが、低く底流にながれるベース音なので気がつかないことも多いと思います。

逆行に転じる時、逆行の前後の2週間くらいは、ほぼ止まった状態です。
そこに冥王星の刻印がギュッと押されるようなイメージがあります。

今回、冥王星がギュッと刻印を押すのは、水瓶座0度（かぞえ1度）です。
ホロスコープの度数、ひとつひとつには詩のような言葉がついていて、その詩のようなものをサビアンといいます。
この水瓶座の0度（1度）は、「古いレンガ造りの伝道所」というサビアンがついています。
教会の教え、あるいは自分の信じる理念を積極的に広げていく度数です。
「古い」という言葉からは、建物として象徴されてる山羊座のカタチはすでにうち捨てられています。
入れ物としたの建物が壊れていても、思想は広げていくのです。

活動宮の山羊座へのイングレスなので社会的には不安定な状況。なので、この前後は要注意です。
そして冥王星は山羊座29度（かぞえ30度）に入り、27度（かぞえ28度）まで戻ります。
29度（30度）はそのサインのエッセンスを出し切って次のサインに向かうと言われています。
山羊座29度（30度）は、「世界的な事件に関する、決定と責任を持つ男たちの秘密会議」
陰謀論をとると思考の袋小路に入ってしまうのですが、やはりこのサビアンでもあり、陰謀論をとる人も多いし、最近の国家、政治の動きをみると全くないとも言いにくいと思います。
また、ここでは世界的なリーダーの決定が世界を動かしていく事もありそうです。
2023年から2024年は、世界的な動きがあると読めます。
また、山羊座のパワーを最も感じるときなので、出口のみえないプレッシャーを感じる方もおられるかもしれません。

そして、この水瓶座0度（1度）は、2020年に木星と土星が重なったグレートコンジャンクションのあったところです。
そこに長いあいだに立ち止まっている冥王星は、グレートコンジャンクション、風の時代の扉の前で立ち止まっている私たちのようです。
そして、私たちは山羊座と水瓶座というサインをまたぐことで、その違いを実感すると思います。
さらに、それを比較して検討したうえで、その先に進めるのだと思います。

グレートコンジャンクションについては、こちらの記事で　→　https://divinus-jp.com/archives/28581

2023年さらには、2024年の冥王星の逆行は、牡牛座の天王星とはサイン的にトラインとなります。

この大きな時代の動きにおいて、新しい技術を取り入れることで流れをつかみ、時代のリーダーも現れていくと思います。
でも、それは特殊な誰かではなく、日常のなかで私たちが無理のないカタチでも起こっていきます。
新しいやり方を無理なく取り入れる事ができそうです。

一方で、2023年3月に水瓶座に冥王星がはいってから、この5月に山羊座に戻りまでの間、ちょっとのぞき見た新しい時代を迎えるために、2008年以来のことはきちんと始末をつけておきましょう。

水瓶座の冥王星についてはこちらの記事で　→　https://divinus-jp.com/archives/68196