何度でも書きますよ。
國學院大學博物館は、タダ!
今回は土御門家(つちみかどけ)の記録です。
土御門家は、平安時代の陰陽師(おんみょうじ)の流れをくむ家柄の公家です。
陰陽家として朝廷に使えた家柄です。
天文観察をして、そこからなにかの兆候を読み取って奏上するのが代々のお仕事。
西洋で天を見上げて神の意志を読み解こうとしたように、日本でもその大いなる兆し(きざし)を得ようとしていたのです。
展示の多くはその多くがデジタルミュージアムで会期中は見ることができるようです。
家秘要録 天変地妖記(室町時代)
1493年3月に火星と乙女座の星の接近について記述があります。
これが、出陣中の第10代足利義材(あしかがよしき)に報告されています。
そこには政変を示すとあり、このあと4月22日に明応の政変があり、戦国時代にむかいました。
(撮影は禁止だったのですが、デジタルミュージアムに公開されています)
https://jmapps.ne.jp/kokugakuin/det.html?data_id=143975
そんなきな臭い、あるいはオヤジたちだけではなく、こんな艶っぽいお姐さんも暦でよい日をさがしています。
また、江戸時代に出現した彗星の位置を正確に記録したものもあります。
デジタル機器のない時代に、よく、ここまで、と思います。
安政五年戌牛彗星出現図
https://jmapps.ne.jp/kokugakuin/det.html?data_id=143944
この企画展以外の常設展示もおもしろいです。
土器、鏡、石もたくさん。
過去の先人たちの熱意を、それを守り通している今の人たちの気持ちとともに、おすすめです。
國學院大學博物館 デジタルミュージアム https://d-museum.kokugakuin.ac.jp/theme/
國學院大學博物館 youtube https://www.youtube.com/c/kokugakuinmuseum
春の特別列品ー國學院大學図書館の名品ー
「土御門家がみた宇宙-江戸時代の天文観測」
会期・2023年4月1日(土)~5月14日(日)
國學院大學博物館「土御門家がみた宇宙-江戸時代の天文観測」 → http://museum.kokugakuin.ac.jp/special_exhibition/detail/2023_tsuchimikado.html