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「仁和寺と御室派のみほとけ」展 (2018年3月 追記)

仁和寺って、あの、だだっぴろいお寺でしょ?と思っていたし、京都でもあまり、印象に残っていないから、特別展っていっても、どうなのかなあ、という程度でした。

でも、その後、展示の内容がだんだんと、知られるようになってくると、これはちょっと行くべきなのかも、と思い直していました。

さらに、空海の真筆である国宝「三十帖冊子」が、発売された阿・吽第7巻とシンクロするように公開される事になって、これは見ないと、と。
だんだんに(笑)

そして、後半になると混雑することと、三十帖冊子の全編公開が1月28日までだったので、早々に行ってきました。

「書」って、展示としては地味だし、あまり興味もなかったのですが、この三十帖冊子に「ここが空海がかいたところです」「ここは、橘逸勢です」という風に示されています。
とても小さな冊子なのですが、きちっと書かれているところがある一方で、筆が走っているところもあり、それをみていると、御大師様といわれる弘法大師、空海も、人間だったんだなあ、と思いました。
そして、梵字(ぼんじ)から立ち上がってくるものは、千年を経てもクラクラするものです。

また、この地味な「書」のなかには、医心方、黄帝内経、新修本草とあって、延喜式が並んでいて、これも仁和寺が持っているなんて、スゴイと思いました。
医心方だったか、新修本草だったか記憶にないのですが(図録を買ってないのは、やや後悔)薬とか養生に、金、銀とあり、そのあとに、丹とあったのが印象的でした。丹は水銀のことで、薬とされていたのです。

千年以上以上も前に書いた文字が、残っている事、あるいは、日本語として読める、あるいは読めなくても、意味がわかる、または雰囲気がわかる事、というのは、スゴイことだと思います。

ハングル語を採用した韓国では、祖母の代まで読めた書物が、読めない世代もあるそうです。
韓国によらず、支配された国の言語を採用した国も多くあり、日本も漢字を失っていたら、リアルに感じることができなかったと思いました。
千年を超えて、この書を残してくれた事、また、この千年前と同じ言語を残してくれた先人を尊敬し、感謝します。
千年の比べたら「直近」になるのですが、明治になって西洋医学を取り入れるとき、あるいは、経済学を取り入れるときに、日本語にあてていった先輩たちの英知も感謝するものです。
医学をはじめ、母国語で高等教育をうけられるというラッキーを忘れてはいけないと思います。

曼荼羅もすごかった。
深い色は宇宙のようで、そのなかを仏さまがいらっしゃるようでした。

そして、普段は秘仏とされている仏像もおでましいただいています。
私以外にも手をあわせている方もいらっしゃいました。
しばらく、じっとたたずんでいる方もいて、博物館のなかといっても、仏さまとの対話をされる方もいらしたようです。

こちらは、撮影可の展示。
観音堂の内部の再現です。
本当にお堂のなかにいるような、いえ、実際には入れない場所なので、こんな貴重な機会はありません。

観音様の前には、法具も並べられています。

本堂の裏の部分です。実際にお堂のなかを通っているような感覚です。

観音堂については、別に写真を中心にした記事を書きました。こちらです。

道明寺の観音様も。これは、公式ツイッターからの画像です。
実際は、撮影はできません。
ライティングも美しいのです。

なんだか、有り難くて泣きそうだし、言葉にならない情報があってクラクラするなあ。
でも、ここは博物館で、美術品としての仏像に手をあわせたくなるのも、アリなのかなあ。

と思って、近くにいらしたお坊さまに聞きました。
この特別展では、お坊様がいらっしゃるのです。

お聞きしたところ、仏像、仏さまは、お寺をでられるときには魂ぬきをされているのですが、ここにおられる時は、お客さんが入るまえに、お経をあげているそうです。
また、普段は見ることのできない秘仏がおられるので、全国からお坊様がいらっしゃって、お経をあげることもあるそうです。

納得。

また、いらっしゃるお坊様が、来館者に声をかけて、話されていました。
今まで仏像の特別展は何回か来たことはあるのですが、こうしてお坊さんが常駐されているのは初めてです。
とっても良いことだと思いました。

そして、ココロがすごーく清くなったのに、物欲は収まらず。
これは、阿吽の作者であるおかざき真里さんとのコラボレーションのトートバッグ。
かわいい。

空海の文字からとったお猪口は、(私には)ちょっと小さめですが。
そして、このおかざき真里さんの阿吽コラボレーションの蕎麦猪口もかわいい。

混雑するまえに、ぜひ。

特別展 仁和寺と御室派のみほとけ
東京国立博物館 2018年1月16日~3月11日(日) (展示替えあります)

公式ツイッター @ninnaji2018

公式フェイスブック

おかざき真理さんの阿・吽もすばらしいので、おすすめです。こちらの記事で。

(追記)
子島寺の両界曼荼羅と藤井寺の千手観音様がおでましになっているので、再度、うかがいました。
展示替えもいくつかあって、また、二度目ということもあり、全体が見えていたので焦らずにみることができました。
三十帖冊子は、空海の真筆のところ。梵字と漢字の文字の対比が際立っています。その意味とか本質をまるっと表わしてしまうのが、コワい。
「阿・吽」のなかでおかざき真理さんが表現しているところがよくわかります。こちらの記事で。
古代と現代、弘法大師とおかざき真理さんという、千年を超えて迫ってくるものに立ち会える幸運に感謝しました。

また、医心方、黄帝内経、新修本草も別のところが展示されていたように思います。
今回は、ブクリョウがフィーチャーされていました。茯苓(ブクリョウ)は、今でも漢方薬によく使われている生薬です。

そして、子島(嶋)寺の両界曼荼羅。
これ、見てると仏さまが、暗い宇宙から飛び出してくるような感じがします。
暗いお堂で、これみてたら、カンタンにトリップしそう。
あと、滝とかもトリップしますね。那智の滝は水流が遡っていくように見えて、あ、ヤバい、と思いました。

仁和寺の観音堂は、撮影可能コーナーで、当然、人気です。こちらで 別に写真をまとめました。

白檀で彫られた薬師如来像はガラスケースに入っていましたが、匂い立つような愛らしさ。
どなたが、どこでお祀りされていたのか、と思いました。

そして、今回の目的は、藤井寺の千手観音像。
写真で見る限りでは、なんかバランスが悪いんじゃないのなあ、と思っていたのですが、とんでもございません。
この観音様の触れるかふれないかの合掌されている手に気をとられてみていると、光背のような手がクネクネと動きだしました。
うわぁすごい。
この観音様は、この手に目が描かれているのですが、肉眼では確認できず。
ライティングで影ができてしまうこともあったかもしれません。

ちなみに、公式ツイッターでアップされていた写真は、こちら。

大事なことなので二度いいます。

特別展 仁和寺と御室派のみほとけ 
東京国立博物館 2018年1月16日~3月11日(日) (展示替えあります)

公式ツイッター @ninnaji2018

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おかざき真理さんの阿・吽もすばらしいので、おすすめです。こちらの記事で。


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*この記事を書いた人について
 辰巳(たつみ)
 聖地を巡礼する占い師。西洋占星術とタロットを使います。
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