いただいてきたご由緒書には「安房國一宮洲﨑大明神」とありました。
安房というのは今の千葉県の南半分。その一の宮、という事です。一方、安房神社も安房一の宮です。
(もう半分は下総です。千葉県一宮町の一の宮の地名になっているのは、下総の国の一の宮である玉前神社です)
あれ?どっち?
「諸国神社 一宮・二宮・三宮」という書籍では、安房一の宮は安房神社とされています。
また、全国の一の宮というサイトには二社が併記されています。
安房神社には天太玉命がおられて、天太玉命の后神(きさきがみ)である天比理刀咩命(洲宮神社御祭神)を女神山に安置された、とのことなので二社で一の宮でいいような感じがしました。
こちらはその后神(きさきがみ)天比理刀咩命のおられる洲崎神社です。
さらに、ここから先は、ちょっと込みいったことになっています。
ほど近くに洲宮神社という神社があります。
この洲崎神社と洲宮神社については、洲崎神社が拝所、洲宮神社が奥宮であるとも聞きました。
じゃあ、そもそも天比理刀咩命をお祀りした女神山がそもそもじゃないの?どこだろう?と探してみました。
それがなかなか、見つからないのです。
そして、現地には参ってないので、写真はないのですがGoogleマップでみるとおそらく、このUの字になっている部分の山らしいです。
男神山(おがみやま)と女神山(めがみやま)につちえは、こちらを参照しました。
忌部の足跡を訪ねて「館山市立博物館」(右上にPDFの地図があります) → http://history.hanaumikaidou.com/archives/5696
海からつきでている2つの山は確かに神さまが降りてきそうなところですけれど、「山」で探してもでてこないのもわかる標高です。
久那土神(くなどおおかみ)、でしょうか。
道を示し、悪鬼がはいらないようにする神さま、だと思うのですけれど、なぜだろう。
扁額のかわりとしても、本来の神さまじゃないし。
さきほどの写真にもチラッと見えてたのですけれど、参拝するには結構な階段をあがる必要があります。
なので、その前に御朱印帳を預けてお参りします。
すると、飴ちゃんくれた(笑
これでガンバろう(笑
このあたり役行者(えんのぎょうじゃ)の話も多く、海上安全のため浜鳥居前の海岸と横須賀に霊石を置いたとも聞きました。
主祭神は、天比理乃咩命(あめのひりのめのみこと)(こちらのご由緒書にはこの文字でした)
相殿神として、天太玉命(あめのふとだまのみこと)、天富命(あめのとみのみこと)
つややかな御社殿の赤。
確かにちょっと女の神さまっぽい。
そして、この山、海の近くにありながら、ここもなんとなく水性が豊かで苔が多かったり地面もなんとなくぬかるんでいるのです。
お稲荷さんは、お稲荷さんだ。
どこにいってもお稲荷さんなので、安心感(笑
本殿の横に豊玉彦命、大山津見命、建速須佐之男命、大物主命
海の神様もおられる。
となりの小さな祠は「石宮」とありましたが、詳細不明。
こちらも海の神様。
自転車でまわっておられる方も多かったです。
すぐ近くに海岸線があります。
安房の国からこちらに見えて豊かな恵みをもたらす神さまです。
安房神社とともにお参りできてよかったです。
全国の一の宮「一の宮巡拝会」→ http://ichinomiya-junpai.jp/alllist/%e9%96%a2%e6%9d%b1/
洲宮神社(すのみやじんじゃ)「房総タウン」→ https://bosotown.com/archives/18914
洲崎神社【祭りと文化財】「房総タウン」→ https://bosotown.com/archives/29197
久那土神(くなどのかみ)「玄松子の祭神記」→ https://genbu.net/saijin/kunado.htm