今年(2024年)のNHKの大河ドラマ「光る君へ」のヒロイン紫式部が源氏物語を書いたといわれる場所(のひとつ)がこの石山寺です。
また平安時代はこのお寺に参拝する「石山詣」が貴族たちのあいだで流行ったそうです。
史実はさておき、紫式部もきっとこの石山詣をされていると思います。
京都の神社仏閣はお庭の先に借景の山があったり、小さな坪庭がキュッとしていたり小さな空間のなかに何かを見つけ出すようなところが楽しみのひとつなのですが、ここはちょっと違うようです。
(それはそもそも、京都じゃないし、滋賀だし、という事はなく 笑)
なんとなくスケールが大きいというか、大陸風味のお庭とお寺なのです。
そして、そばにある琵琶湖も、ちょっとずつ移動している日本で最も大きな湖だったりするようなどこか、大きな土地の移動を思わせるようなところがあります。
それは奈良のような広大な、のんびりした広さとは違うのですけれど。
約7000年前とても大きな規模のの淡水の貝塚です。
発掘場所は現在は、駐車場になっています。
この場所、石山寺は傾斜面の上にあります
そばには、琵琶湖につながる瀬田川のそばにあって、水があって食料があって、古代から暮らしやすいところだったんでしょう。
源頼朝の寄進とされています。
そこから長くのびた参道の左右に塔頭(たっちゅう)があります。
ここ桜や紅葉の季節も見事だろうな。
手水舎がありました。
現在はお寺なので神社にあるような手水舎は案内図には載っていませんが、ここで清めさせていただきました。
ちょっとコワい(笑
懸造り(かけづくり)の本堂には本尊の如意輪観世音菩薩さまがいらっしゃいます。
こちらからでは上れないのですが、本堂側からは参拝できました。
天智天皇までの歴代天皇が鎮守さまとしておられます。
お寺に神社?と思われるかもしれませんが、明治になるまでは神さまと仏さまは同じように拝まれていたのです。
三十八所権現社の向かい側に、蓮如堂。
こちらは真言宗のお寺ですが、浄土真宗本願寺派の蓮如上人をお祀りしているところれすが、もともとは三十八所権現社の拝殿だったそうです。
弘法大師 空海さまをお祀りしているお堂です。
そして石山寺の名前の由来となった石山。
このあたりは古い地層が顕れてきています。
フォトジェニック、映えるところです。
この岩は石山寺硅灰石(いしやまでらけいかいせき)というとても狭い範囲に分布する硅灰石で浸食にも強い石。
なので、ここにお寺があったり、あるいは古代の人たちが住んでいるのも足もとが硬い安心感があります。
石山寺参りについては、源氏物語にもあるようにここにおこもりしてお祈りをして、
あるいは、ここから琵琶湖と瀬田川を見ていると、京都の都で起こっているアレコレも少し心から放たれていくのかもしれません。
帰りの参道
誰か、おられます。
でも、こっちはあまりコワくない。
宝性院というお寺ですが公開されていません。
ゆるい(笑
琵琶湖のおいたち https://www.kkr.mlit.go.jp/biwako/aquabiwa/aqua/lake-breed.html
石山貝塚 滋賀県立琵琶湖博物館 http://www.biwakobunkakan.jp/db/db_05/db_05_006.html
おおつ光ルくん(おおつひかるくん) https://www.city.otsu.lg.jp/kanko/hikaru/index.html