ご祭神は、伊邪那岐命(いざなぎのおおかみ) 伊邪那美命(いざなみのおおかみ)
国生みをされたこの二柱の神様が、幽宮(かくりのみや)を建ててお隠れになったとされるのが、こちらの多賀大社とされる事もあります。
(淡路島の伊弉諾神社とされる説もあります)
そんな「有名」な神様ですが、実際の主祭神としておられる神社は意外と少ないのです。
こうして、参拝させていただくと、こうです、と言えないのです。
神さまが鎮まっておられる場所であることはわかります。
といっても、古墳でも陵(みささぎ)とも違う。
そして、大きな生み出す神さまであることもわかります。
といっても、お稲荷さんとも違う。
拝殿の正面から神さまのおられるところをみると、遙かに遠い。
大きなお宮なので、拝殿、神楽殿、幣殿、その向こうに本殿となります。
なので、物理的に遠いのですけれど、そのせいじゃなくて、求めていかないと与えられない雰囲気があります。
そしてこの本殿の先には、神域である杉坂山があります。
神さまは、まずその山頂に降り立たれたそうです。
だからといって、そのお山にむかっていくような感じもない。
お稲荷さんらしく、赤い鳥居が並んでいてしっとりしているのですけれど、格の高いお稲荷さんだなあ。
ご挨拶します。
ああ、ここは「よく知ってる」感じがします。
そうか、ご祭神のもとで実際に、お働きいただくのはこちらの神さまなんだ。
しかも、お金が咲くなんて、縁起のいいお名前じゃないですか。
この奥に御神田がありますが、今回は伺っておりません。
稲荷神社のすぐそばに田んぼがあるって、ぴったりそのままで素敵です。
境内の摂末社に参ります。