6月11日 火星と冥王星がスクエアの配置になります。
東京でのホロスコープです。
火星は押し進めるエネジー、冥王星は根底から覆(くつがえ)すパワー。
それがスクエアという場所にあるので、相容れない要素がぶつかります、とか、強制的なパワーに反抗します、と読めます。
水瓶座の冥王星についてはこちらの記事で → https://divinus-jp.com/archives/72495
牡牛座の火星は自分の実感を大切にして、自分のものにすること、身につけることに情熱を傾けます。
それに対し、水瓶座の冥王星はグローバルな視点で、シェアすること、分けることを強制してきます。
牡牛座の火星は、マイペースでコツコツと自分のものとするには「これ」と決めて確保していこうとし、水瓶座の冥王星は周囲と共有し確保せずに散らしていきます。
牡牛座の我慢強さが勝つか、水瓶座の信念が勝つか。
牡牛座の従来と同じでありたいか、水瓶座の未来を見据えた改革か。
この火星がもつ自分のこだわりや、実感は自分以外の誰にもわかる訳はないし、従来と同じことをずっと確認していきたい、という動きがあります。
一方、自分の周囲だけではなく、いま所属している会社だけではなく、視点を他のグループや業界の他の会社やグローバルなところで見たときに、現実とのギャップがあることに気がつくときです。
そして、そこからいままで信じていたものがひっくり返されるような配置でもあります。
火星も冥王星も鉄、原子力を象徴しており、平和なワードではありません。
火星と比較すると冥王星が強いので、葛藤やトラブル、事件などのあとで、今までずっと信じてきたものがなくなって再生していく(特に経済、金融)ことは、楽ちんではないと思います。
また、この時期、水星と金星がOBBという赤緯の遠い場所にあります。
(水星は6月11日から29日、金星は6月11日から30日)
天才的なセンスを示す、という事も読めるのですが、ふざけすぎているような、上滑りしてるようなムードがあります。
現実は深刻なのに、それを見ないふりをして、なんとなく楽しいからいいよね、という雰囲気です。
冥王星は逆行をしていますがまだ、水瓶座にあります。
過去の権威主義や古い価値観以外の価値があることを知りつつ、現状、それがないという葛藤もあります。
冥王星は破壊と再生の天体ですが、この逆行をもって以前の価値観に戻るわけではないのです。
私たちがもっている当たり前のインフラ(上下水道、健康保険、など)や人権、女性参政権などは先人たちの努力の結果です。
「当たり前」が実は、当たり前ではないんだな、というのが実感される時は、それがいまはいつの間にかなくなってしまったあとだった、という事もありそうです。
「当たり前」になっている、というのを冥王星が水瓶座にはいって自覚されたとしたら、それに対する戦いの火星、とも読めます。
特に不動宮の最初の度数でのスクエアなので牡牛座の忍耐力、不変であることと、水瓶座の反抗精神、独創性、自立を求めることがぶつかるパワーは強いと思います。
このとき、太陽、木星がは双子座。
水瓶座の冥王星が示す、これからの価値観がみんなのなかで共有され、拡散されていることがわかります。
大学での反戦デモ、あるいは授業料(お金)に対する反対声明という社会的な現象もそうかもしれません。
しかし、もっと小さな個人としても読めます。
それは、今日の生活のためのお金は大事だけれど、ずっと使えるなら大きなお金をかけてもいいよね、というようなソントクで考えることもあると思います。
そして、社会的には不安定な時期ですが、もともともっている才能や、身につけてきたことが引き出されるような、開花するパワーもあります。
太陽などとアスペクトがないので社会的な動きはありそうですが、この配置が自分の天体と関係があるとしたらエナジーがギュッと感じられると思います。
牡牛座の火星についてはこちらの記事で → https://divinus-jp.com/archives/79274
チャートは、MyAstroChart さんで作りました。