太陽は、9ハウス天秤座。月は、3ハウス牡羊座。
冥王星、土星、海王星、天王星の小三角は継続しており、それぞれ逆行しています。
また、満月もこの小三角も軸には、あまり関わってきていません。
なので、9月の新月やその前の月食のようなインパクトや現実問題として見えてくることは少なめです。
しかし、テーマとしては「新月のときの契約の見直し」や「対人関係の仕切り直し」に対して、自分を変えていく流れが生まれてきています。
そのために、自分のスキルややり方を見直し、これまでやってきたこと・試してきたことをもとに、改めて目標を掲げる満月となっています。
活発にコミュニケーションを取り、思いついたことを実際に試してみる。
そのうえで、さまざまな角度から見直し、偏りのない理想やモデルをつくっていく――。
そんな流れが今、起きています。
このあと、金星が天秤座に入ります。
「誰もが不公平でないように」と、優しく気を配る雰囲気が広がるタイミングです。
一方で、この日には水星が蠍座に入ります(10月7日から。逆行を経て12月12日まで)
すでに火星が蠍座に入っているため、水のグランドトラインが形成されます。
そして10月20日には、蠍座で火星と水星が重なります。
すると、「誰もが不公平でないように」という優しさが、いつの間にか「誰にでもいい顔をする」という状態になってしまうかもしれません。
また、「前のほうがよかった」「そうはいっても簡単に変われない」といった雰囲気も出てくるでしょう。
ですから、「活発なコミュニケーション」や「話し合いで決める」「偏りはない」という姿勢は大切ですが、
論理的に正しくても、自分や周囲の納得や気持を置き去りにすることはできない――という流れになっていきます。
情報や主張がSNSで“炎上”したこの春から夏にかけての時期を経て、
これからしばらくは、置き去りにしてきた「気持ち」や「過去」を振り返るときになります。
特に11月の射手座で始まる水星逆行では、「過去」や「思い」がより強調されるでしょう。
過去に戻って気持ちをほぐしていく――これは必ずしも「悪いこと」ではありません。
ただし、今のうちにドライに仕事として割り切れることがあるなら、進めておくのがよいでしょう。
一方、冥王星は10月14日に逆行を終了します。
感情や気持ちといったわかりやすい領域とは異なり、
ここからは、無意識の部分で少しずつ前進していくタイミングです。
アイキャッチのサビアンシンボルは、満月のサビアン。
牡羊座15度「インディアンが儀式用の毛布を編んでいる」
昔、儀式のために手を動かしていたインディアンの姿。
それは、今は置き忘れてしまった大切なものを思い出すためのシンボルです。
前に進むためにも、過去を「見ないこと」「なかったこと」にしてはいけません。
断ち切るのではなく、丁寧につないでいくこと。
細い糸がやがて大きな布となるように――
「過去と未来」「あなたと私」「理論と感情」「無意識と意識」など、
一見対立しているようで、実は二つで一つのものを、組み合わせ、編み込み、
ひとつの美しい形に仕上げていく。
そんな満月です。
月が金星と木星に近づいていきます。
(国立天文台のサイトから https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2025/10-topics02.html )
チャートは、さくっとホロスコープ作成 さんでつくりました → https://nut.sakura.ne.jp/wheel/horo.html