豊川稲荷、ですが、神社ではなく、
圓福山妙嚴寺という名称の曹洞宗のお寺です。
総門の扉も、一枚板のリッパなものです。
総門から入ってすぐ、こちらのお堂。
鎮守堂とあります。入口を守っている方ですが、
赤い提灯が二つもあって、
豊川枳尼真天(トヨカワダキニテン)を強調されています。
本殿、本堂でないのに、こんなに強調されると、むしろ、あやしい(笑
「実は、そうじゃない」と書いてあるようなものです。
もともとは、龍天堂と称し、昭和まで神楽殿だったそうです。
ご祭神は、白山妙理大権現です。曹洞宗の守護神とされているそうです。
ご挨拶します。
やっぱりこの鎮守堂は、豊川枳尼真天(トヨカワダキニテン)ではないです。
白山なので、菊理媛命(ククリヒメノミコト)、縁結びの方です。
入口なので、祓いとともに、
こちらの本殿、本堂の方とご縁を結ぶお役目をされています。
本殿、本堂に行かれる前には、ここにもご挨拶してね。
神社でなく、曹洞宗のお寺です、といいつつ
入口には、白山妙理大権現の白山社。
そして、鳥居。
お稲荷さんのお使いのキツネが、狛犬の役目をしています。
たくましい。
神仏混合が、ここまでちゃんと、
しかも、大きな規模で残っているのは、すごい。
「名古屋は偉大な田舎」の言葉を思い出しました。
お稲荷さん、じゃないなあ、ここ。
ここから見えるお堂は、浅草寺によく似た感じがします。
女性を感じます。それとは別に曹洞宗の法力。
帰ってから調べてみたら、ご本尊は千手観音だそうです。
現在は、法堂(はっとう)といわれる本堂は、改装中で、
そちらには本尊の千手観音さまが、おられるそうです。
改修工事のため、現在、解体中です。完成は2015年11月半ばだそうです。
上の写真の右手の白いフェンスのところです。
本殿と本堂の法堂があって、わかりにくいのですが、
本殿は、豊川枳尼真天(トヨカワダキニテン)がおられます。
ご本尊より、有名になっていますが、
やはり、ここに来るとご本尊あっての守護のお役目の
ダキニテンであることがわかります。
これだけ、強い守護の力だとやはり、厄除けのご利益もわかるなあ。
一方、東京の豊川稲荷東京別院においては、
本尊が、トヨカワダキニテンです。
東京別院では、むしろトヨカワダキニテンだけのパワーを感じましたが
ご本尊の違いなのか、と納得しました。