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熱田神宮 上知我麻神社(かみちかまじんじゃ)

熱田(あつた)神宮。
三種の神器のうちの、天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)または、草薙の剣(くさなぎのつるぎ)と言われる剣の鎮座される神社です。
三種の神器とは、伊勢神宮の八咫鏡(やたのかがみ)、
皇居のなかにある賢所(かしこどころ)の八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)、
熱田神宮の草薙の剣(くさなぎのつるぎ)の三つ。

正門。
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神宮らしい清々とした鳥居ですが、この南門からは、ほぼまっすぐに本宮にすすみます。
これは、たぶん最近の参拝道では、ないかな。
本来は、もっと曲がっていたり、別の場所が「正しい参拝道」だったような気がします。
大勢の参拝者が来るようになってから、
事故のないように理詰めでつくった道のような感じです。

入ってすぐのところにまた、この鳥居。
201509101

なぜか、現世利益の匂いのする神社です。
神宮という聖地は、現世利益を願ってはいけないのではないけど、
神宮側から「こんな良い事、ありまっせ」とアピールはありません。
でも、この鳥居の近くに「ご祈祷受付 知恵の神さま 商売の神さま」とありました。
それは「悪い」事ではないけど、「神宮」では、有り得ない看板。

入口での祓いのお役目もあるんだろうな、と思いつつこちらの鳥居をくぐります。

正面に上知我麻神社(かみちかまじんじゃ)名前からして古い。
ご挨拶します。古いけど懐かしい波動です。
201509102

この懐かしさ、というか人懐っこい波動も、神宮らしくない。
神宮のそれではない、別のパワー。
唐破風(からはふ)の屋根のせいか、お寺っぽいムードもあります。
ご祭神は乎止與命(おとよのみこと)
この尾張地方を開拓された神さまだそうです。そして、学問の神さまだそうです。
「知恵の文殊さま」と鎌倉時代から言われてきたそうで、
ご祭神の仏さまでの姿が、本地仏が文殊菩薩だったのかな、と思いました。

本殿にむかって左には、事代主社。えびすさま。
事代201509103

右には、大国主社。大黒さま。
大国201509104

お社は小さいのですが、しっかりした波動があります。
古代は、海につきでた岬にあったこの地は、海からの恵み豊かな場所だった事でしょう。
それで、今も、えびす様のおまつりが大きくなったのだと思います。

恵みだけでなく、高天原からの天孫降臨より、ずっと古い昔、
海は、あちらの世界、常世の世界だったのではないでしょうか。
そして、その海からの恵みと、海への怖れは、私たちの記憶の底に流れているはずです。

そしてこの上知我麻神社は、熱田神宮とは別の扱いのようで、
ご朱印も別になっています。
それはそうでしょ。地元の神さまの姿を、庶民的なかたちで残しているんだから。

で、上知我麻神社(かみちかまじんじゃ)という上(うえ)があるなら、
下(した)もあるはず、と思いました。
離れていますが、ありました。

熱田神宮


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*この記事を書いた人について
 辰巳(たつみ)
 聖地を巡礼する占い師。西洋占星術とタロットを使います。
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