二階建ての二階部分に、キツネがいます。
最初から、こういった形で並んでいたのかわからないのですが、珍しい配置です。
このあたりは養蚕がさかんな地域で、
近くには世界遺産になった富岡製糸工場もあります。
この総門のつくりは、養蚕農家のように見えます。
養蚕農家の二階は、蚕室(さんしつ)として活用できるように、
仕切が無く広々としていて、蚕を飼うために風通しがよいようにされています。
その蚕室のように見えます。
お稲荷さんは、商売繁盛の神さまなので、
「おかいこさん、おかいこ様がよくできますように」という祈りもあったのでしょう。
本殿の近くには、別の小さな稲荷社もあって、
むしろ、そちらはお稲荷さんらしい感じがします。
本殿は、お稲荷さん、ではあるけど、もっとプリミティブな場所。
ここは古墳の頂上。埋葬者はわかっていないようですが、
6世紀後半のこの地方の豪族だったとされています。
この神社がある南部分が円にあたる前方後円墳。
この下に埋葬された者の魂をしずめ、
あたらにそれを呼び出し、祈願をして、もどっていただく、
というマツリが、ずっと続いてきた場所です。
群馬埋蔵文化財調査事業団
群馬県神社庁 笹森稲荷神社