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神長官守矢資料館 御頭祭

諏訪大社の上社前宮のなかでも、御頭祭は特別なお祭りだそうです。
現在は剥製の鹿の頭が用いられているうようですが、
鹿やウサギなどをお供えし、神さまに神饌(しんせん)としてささげれ、
人も神と一緒にそれを饗したとのことです。

仏教の影響で、肉食がなんとなくタブーとなった時に、
諏訪神社のお供えのお下がりなら、食べてもいい、という事になった事から
諏訪神社では「鹿食免」(かじきめん・しかじきめん)という、お札をだしています。
それを持っていれば、肉を食べられる。
その事が、全国に諏訪神社を広げる一因になったと聞きました。
鹿食免は、今も諏訪大社で授与所でお守りと一緒に売られていました。千円。
千円なら、買うと思います。

神長官守矢資料館。藤森照信さんの設計。
201601032

突き出てているのは、御柱に鎌がついたような柱。
風は、災害や疫病を運んでくると信じられている祟りの神さまでした。
その風の力を切るために、風切り鎌という鎌がついています。
諏訪大社の信仰にも風と水の守護神と公式ページにありました。
それに対するご祭神は、現在は見当たりません。
上社のお祭りに風に対する御祭りがあったようですが、現在はなくなっています。

内部はロビーと奥の展示室になっています。
ロビーは撮影できます。御頭祭のお供えの再現。
縄文時代の祭祀をよく伝えていると書いてある説明もありました。
今でいうジビエ。

たくさんの鹿。
201601033

串刺しのうさぎ。焼いた鹿の皮。
201601035

鹿の脳と肉をあえたもの。鹿の生肉。
201601034.2

お酒。川の魚。
201601034.1

御贄柱(おにえはしら)とさなぎ鈴。刀と弓。
201601034

桧の柱にこぶしなどをつけていますが、贄(にえ)というのは、生贄のこと。
これについては、いろいろな説明があるようです。
私は、ここでは、生贄というより、神さまと一緒に食するという感じをうけました。

右側の袋になっているものは、さなぎ鈴。みしゃくじ神の鈴、とあります。
この鈴でみしゃくじ神をおろしたそうです。
音のするもの、刀、弓。どれも神さまとの交信につかうものです。

別室には守矢家に伝わる資料が展示されていましたが、そちらは撮影禁止。
上社古図の模写が、とてもおもしろかったです。

諏訪大社 ウェブサイト
御柱祭 ウェブサイト
神長官守矢資料館 茅野市のサイト


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*この記事を書いた人について
 辰巳(たつみ)
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