諏訪大社の上社前宮のなかでも、御頭祭は特別なお祭りだそうです。
現在は剥製の鹿の頭が用いられているうようですが、
鹿やウサギなどをお供えし、神さまに神饌(しんせん)としてささげれ、
人も神と一緒にそれを饗したとのことです。
仏教の影響で、肉食がなんとなくタブーとなった時に、
諏訪神社のお供えのお下がりなら、食べてもいい、という事になった事から
諏訪神社では「鹿食免」(かじきめん・しかじきめん)という、お札をだしています。
それを持っていれば、肉を食べられる。
その事が、全国に諏訪神社を広げる一因になったと聞きました。
鹿食免は、今も諏訪大社で授与所でお守りと一緒に売られていました。千円。
千円なら、買うと思います。
突き出てているのは、御柱に鎌がついたような柱。
風は、災害や疫病を運んでくると信じられている祟りの神さまでした。
その風の力を切るために、風切り鎌という鎌がついています。
諏訪大社の信仰にも風と水の守護神と公式ページにありました。
それに対するご祭神は、現在は見当たりません。
上社のお祭りに風に対する御祭りがあったようですが、現在はなくなっています。
内部はロビーと奥の展示室になっています。
ロビーは撮影できます。御頭祭のお供えの再現。
縄文時代の祭祀をよく伝えていると書いてある説明もありました。
今でいうジビエ。
桧の柱にこぶしなどをつけていますが、贄(にえ)というのは、生贄のこと。
これについては、いろいろな説明があるようです。
私は、ここでは、生贄というより、神さまと一緒に食するという感じをうけました。
右側の袋になっているものは、さなぎ鈴。みしゃくじ神の鈴、とあります。
この鈴でみしゃくじ神をおろしたそうです。
音のするもの、刀、弓。どれも神さまとの交信につかうものです。
別室には守矢家に伝わる資料が展示されていましたが、そちらは撮影禁止。
上社古図の模写が、とてもおもしろかったです。