神社に伺うときは、遠くからこんもりとした森がみえたり、
参道の方向から、だいたいこちらにいらっしゃるな、と思うのですが、
こちらは、すごく意外な方向から導いていただきました。
え、ここに神社があるの?という感じ。
周囲は、田んぼでもなく、町でもない、なんというか・・・とても「田舎」
旧参道の前のバス停。宮の下なので、確かに宮下町。
1時間に1本あるか、ないかくらいでしょうか。
旧参道と鳥居。
神橋がかかっています。格の高い、古いお宮であることがわかります。
随神門。
茅葺きでしょうか。珍しい。左右に随神がおられます。
温かい門。なにかを入らないようにするのではななく、迎え入れるための門。
境内にはいると、空気がかわります。
なにもない「田舎」だと思っていたのに、唐突に聖地。
随神門をくぐると、「こんにちは」と声をかけられました。
巫女の方です。こんにちは。
結構、神社には行く方ですが、神職や巫女の方の方から、声をいただくのは珍しいです。
総社、というのは、国中の神さまにお集まりいただいた神社です。
その昔、常陸の国の国府がこの近くにあったそうです。
国府での大切な仕事のひとつに、
その国の神さまたちを参拝して、国の安寧を祈願する、という仕事がありました。
そこで、各地の神さまにお集まりいただいたのが「総社」とよばれる神社です。
六所神社とも呼ばれる事もあるようです。
この6は、南北の4つに、天地の2つを加えると6になるので、世界を表すと聞いた事もあります。
大國魂神社も総社でした。
実は、ちょうど、こちらは本殿修復中。
こちらが工事中の本殿。
工事中の本殿と、仮本殿と、それぞれ参拝。
工事中の本殿は、お留守で建物だけになってますが、
仮本殿は、いらっしゃるのがわかります。
伊勢神宮でも、旧社地にうかがうとわかるのですが、すぐ近くにうかがうことはできません。
目前に建物だけ残っているというこういった機会は、なかなかないので、おもしろく実感しました。
興味のある方は、この機会にぜひ、お参りください。
常陸国総社
ツイッターもされています。 @sosyagu
禰宜さんはPenオンラインでコラムも書いていらっしゃって、写真も美しい。多才な方だなあ。