近所にある世田谷郷土資料館で野毛の古墳展をしているので、行ってみました。
世田谷郷土資料館は、代官屋敷の敷地内にあります。
東京のなかでも、多摩川沿いに大田区から、世田谷にかけた場所には、いくつもの古墳が並んでいます。
多摩川浅間神社は、古墳の上にご社殿がのっています。シン・ゴジラでは、自衛隊のタバ作戦の指揮所になっていました。
(シン・ゴジラのもうひとつの記事「ゴジラの恩返し」は、こちら。)
野毛の古墳から出土しているもので、特徴的なのは武具、武器。展示の数の割合も多かったです。
鉄板を皮で綴じてある鎧(よろい)は、当時の最先端の技術であり、その技術を持った関西の畿内との関係をうかがわせるとのことです。
私としては、古墳の鏡がみたかったのですが、意外にも鏡は1枚。
花びらの形に「長宜子孫(とこしえに子孫によろしからん)」という意味の文字が彫ってあり、後漢時代(2世紀)に作成された中国製。
同じような形の鏡は、奈良でも出土しています。
埋葬者の肩の部分にあったそうですが、この時代5世紀には、あるいは、この埋葬者は、鏡の呪術性より、実際の武器の現実性が重かったのかもしれません。
畿内との関係があるとすると、ヤマトから見ると、ここは蝦夷の地であり、その前線の、あるいは指揮所の意味もありそうです。
とすると、いま、シン・ゴジラでこの多摩川ぞいの古墳のひとつが、指揮所になっているのは、土地が呼んだのかもね。
平成28年10月25日(火曜日)から12月4日(日曜日)まで。無料です。
休館日あり。フラッシュ撮影禁止。
野毛大塚古墳ペーパークラフトも、いただきました。数に限りがあります。お早めに。
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