大神神社(おおみわじんじゃ)とお呼びします。公式サイトでは、大神明神とも併記されています。
大神神社のご神体は、三輪山です。
このご神体の山に登ることができます。ご神体なので、「登拝」(とうはい)と申し上げます。
狭井神社の記事を書いていたら、三輪山の登拝について長くなってしまったので、こちらに別にすることにしました。
For English articles, please see here.
登山口は、大神神社のなかの狭井神社にあり、そちらで受付をする必要があります。
公式サイトにも注意が書いてあり、上がらせていただくときに、神職からも詳しい説明がありますが、行かれる前に、知っておいていただきたいことを書いておきます。
1.ご神体に上らせていただくのですから、敬虔(けいけん)で真摯(しんし)な気持ちで。
2.登山口は、狭井神社のみ。
必ず受付をします。その時、ご祈祷の時のように、たすきをかけていただきます。これを返却する時、神職に下山の確認をしていただきます。団体では登拝できません。
3.登拝できない日と時間があります。事前に確認してください。
4.登拝にあたり、登拝料をお納めします。
5.受付時間と下山報告の締め切り時間があります。
下山時間厳守。下山できる迄の時間を必ず想定してください。
6.所用時間は、最低二時間を。初めての女性なら三時間。
成人の大人の男性の足で頂上まで、小一時間です。往復二時間。
運動習慣のない20代の女性と考えると、頂上でそれほど時間を使わなくても、往復二時間半は最低必要です。私は、途中で休憩が必要でした。なので、三時間は、予定しておいてください。
7.禁止されている行為があります。
「一木一草(いちもくいっそう)持ち出してはいけない」
「水分補給以外の飲食禁止」
「写真、動画などの撮影禁止」
「火気の使用禁止」
「ゴミは捨てない」
ご神体に登拝(のぼって、おがむ)するのです。
なので、神社の本殿のなかに入ると考えると、してはいけないことはだいたい、思いつくのですが、改めて。
枝の一本、花の一つも持ちだしては、いけません。ご神体だからです。
そういえば、今回(2017年2月)大神神社に参拝したら、授与所に「お砂のお清め守」がありました。
三輪山の砂にとても感じが似ていて、良い物でした。
もし、三輪明神の御神威をいただきたい方であれば、こちらをおすすめします。
6.服装と持ちもの
登山用靴をおすすめ。
少なくとも、紐のしっかり結べる運動靴。
女性の低くてもヒールのある靴は、ゼッタイ無理です。よじ登るような斜面が急なところがあり、木をつかんだり、ぬかるみがあったり、木の根のでている部分を歩いたりします。
ご神体なので、裸足で上がられる方もいて、狭井神社には足を洗える水道もありますが、私は無理。
虫刺されとぬかるみで転んだ時のために、夏でも長袖、長ズボン推奨。
狭井神社の入り口に杖があります。「大丈夫」と思わないで、恥ずかしがらずお借りしましょう。
水分補給のための水。
汗ふき用のタオル。
非常連絡用の携帯電話(狭井神社で受付時、携帯の電話番号の記載が必要です)
山頂に高宮神社がありますので、お納めするお賽銭もお忘れなく。
それ以外は、荷物は狭井神社のコインロッカーに入れて。身を軽くして上がります。
夏場に登拝したときは、私は、汗っかきなので下山してからシャツを替えました。夏場はロッカーに替えのシャツも入れておくとよいです。(女性の着替える場所はないので、私は車のなかで、隠れてささっと着替えました)
7.トイレ
三輪山のなかには、ありません。
受付をする狭井神社の前にあります。
8.それでも、登拝するのは大変貴重な体験です。
ここまで、おどしておいてなんなの?ですけど、ご神体に登拝させていただけいるのは、貴重です。
道は急ですが、わりと一本道なので、迷わないと思います。
おかしいな、と思ったら立ち止まっていれば、あとから上がってくる方もいらっしゃいますし、下ってくる方に、あとどのくらいですか?と聞くこともできます。
初めてだと、このあと、どこくらいと教えていただくと心強いのです。
そして、このお教えくださった方、ご挨拶した方も、ご神体のなかで同道されているんだなあと思うと、挨拶のひと言が気持ちが良いです。
途中では、高齢といっていい方も上っておられましたし、女性ひとりで上がる方もいますが、冬期の山は、樹木の影が多く、意外と暗くなるのが早いです。くれぐれも、時間配分には、ご注意ください。
写真は、宮島の弥山に登ったときのものです。記事は、こちら。
山頂は意外とあっさり。高宮神社も、奥津磐座も。
でも、何もないのではなく、とても静かな場所でした。
太陽の通り道と言われるレイラインの交点は、なにもないところだと聞いたことがあります。
ここ、大神神社は、いくつものレイラインの交点といわれています。
あまりに、強い場のために、聖地として神社やお寺を建てたり、ましてや、人が住んで商売をしたりできないそうです。
この三輪山もそうかもしれません。
すごい場を想像していたのですが、そうではなく、静かで台風の目のようなところでした。
ただ、途中の三光の滝は、休める場所もあったのですが、私は近寄りたくない感じで、別のところで休憩をとりました。まだ、かなり下のほうだったので、元気だったのもあります。
着替えるための小屋もあって、たぶん滝行をされる方も多いのだと思いますが、行(ぎょう)で落とされたモノが、残っているのだと思いました。
滝行が悪い、のではなく、そのあとに残ったモノがなんとなくイヤだったのです。
また、コレを書いてしまうと、かなりアヤしい(そもそも、このブログ自体もアヤしいけど)のですが、登拝していると、手のひらから、金色の粉がでてきて、キラキラとしていました。
一木一草、持ち出せないんだけど、どうしよう、と思っていたら、下山する前になくなってしまいました。
そして、下ってくるときの爽快感も、すばらしいものでした。
気持ちがデカくなったのでしょうか、何かがのり移ってる感満載で、おお、下界におりてきだぞ、というかなり上から目線で狭井神社の屋根を見たことを思い出します。
下山の報告がしてから、ご神水をいただきました。狭井神社の拝殿の後ろにある、薬井戸です。
写真は、公式サイトから いただきました。
皆が、これからも敬虔な気持ちで、登拝できることが続けられますように。
大神明神 大神神社 三輪山登拝について