現在の高崎駅からバスで10分の距離です。
歩くと20分は、かかる場所。
市役所などがあり、町の中心地ですが、そこに、その昔は、お城がありました。築城主は、2017年大河ドラマ「おんな城主直虎」の井伊直虎。
いまは、城はありませんが、お堀と土塁が残っています。
その堀近くにある神社です。
もともとは、城内にあったものを、井伊直虎によって現在の場所にうつされたそうです。
この左手には、大きな結婚式場があります。
その結婚式場の建物が大きく、偉容をほこっているので、道路から見ると、神社がひっこんでしまっている印象がありました。
狛犬。
目をぬっちゃったみたいです。そんなに、びっくりしなくても、の表情。
しかし、鳥居のなかは、「ちゃんとした」神社です。
階段をあがって、ご挨拶します。
近くに堀と土塁があるのに、武士の感じがあまりしないのが不思議。
拝殿、本殿とも鉄筋ですが、落ち着かないという事はなく、そして、やはり、結婚式の楽しい、穏やかな感じがしますが、奥におられるのは、別の方のようです。
もともとは、熊野神社と称されていたようです。
主祭神は、伊邪那美命(いざなみのみこと)
女神さまだけが主祭神。伊弉冉命(いざなぎのみこと)ではありません。
幽事(カクリゴト)も司る方なので、みえない糸、縁の神さまです。
なので結婚式を挙げたり、式場が近くにあるのはわかります。
一方、根の国に行かれた方でもあるので、ちょっと怖い部分もあるのです。
そこが熊野神社である部分で、単純にめでたいだけではないのだと感じました。
そして、隣には、別の神社かと思うくらいテイストの違う神社があります。
こちらの方が創建は新しく、昭和に入ってから、とのこと。
恵比寿様と大黒様をお祀りする商売繁盛の神さま
拝殿の右には稲荷社がありました。
穴のなかに小さな祠と鳥居がありました。
社号が掲げてありませんが、七福神らしき彫刻があって、それより目立つのは「羅漢町」という柱の文字。
中をみても、なにか名前があるのですが、一部、読めないところがあります。
いただいたご由緒書きにもなく、あとで調べてみても、いまひとつはっきりしないのが、かえって気になります。
道祖社とも書いてあるところもありましたが、この羅漢町の神さまのような感じもします。
そして、七福神は道教とか仏教も混じっているから、純粋に神社ではないわけだし。
そして、その裏手のお寺との間には、この方。
十一面観音堂とあります。
ここは、観音様だ。
表の顔は、大きな結婚式場。
それに続いて、晴れやかな新しい波動があるのですが、その奥におられるのは、熊野神社。
カクリゴト、縁結び「も」司る神さま。
そして、同じ境内に、まったく別ものの波動をもつ美保大國神社がおられました。
さらに、ひっそりとしているのですが、名前を明らかにしない祠をかかえ、観音さまもすぐ隣におられます。
まったく別の神社、聖地が集合している、いくつもの階層が重なっているような印象がありました。