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「縄文 1万年の美の鼓動」展

上野の国立東京博物館で「縄文展」に、行ってきました。

タイトルにもあるのですが、縄文時代って1万年も続いていたのです。
縄文時代は1万5千年前から2~3000年前までの時代とされています。
ここはアヤシいブログですから、私が連想したのは、ちょうど古代文明から1万3000年周期で変化するので、そのあたり、と思っています。
そして、また、今も文明の入れ替わりの時でもあります。「今」といっても、スケールが違うので数百年で次の文明に入れ替わっていくところ。
マヤの暦から2012年12月にアセンションが起こる、という話もありましたが、そんな一発で動くものじゃなく、数十年、数百年でかわっていくスケールの変化ではないかと思うのです。
だからといって、無視できるものではなく、2012年と今を比較しても、人の意識や動き方がまったく違っていることがわかります。

話が逸れました。

縄文とは縄の模様です。
縄で模様をつける、という文化、あるいは同じようなカタチの土器が東日本を中心に、これほどの規模で広がっていることに驚きます。
文字文化がないだけで、何かを畏れ、あるいは、祈るということ、また、それを統括する人物や勢力があり、それを伝えていく交流があったように思います。

行ったときには、国宝が6つそろっているときです。
国宝の土偶が5体と、国宝の火焔型土器の1つで合計6つの国宝です。
おめあては縄文のビーナス。ビーナちゃん。
写真は、茅野の尖石(とがりいし)縄文考古館で。

何回か見ていますが、好きなんですよ。
デザインが美しいし、ラメのようにチラチラひかる雲母片(うんもへん)が混ぜられています。
その時の記事は、こちら。
尖石考古館では、1/1のレプリカを実際に持てました。
ずっしりと重かったので、自分のなかで実物より大きくなっていましたが、東京で再会したら、意外と小さくみえました。まわりでたくさんの人に囲まれていたせいかな。
高さは27センチで主さは2キロくらいです。

土偶は、意図的に壊した状態で発掘されることが多いそうです。
わざと壊すことで、安寧を祈ったとか、壊してその霊力をみんなで分けた、と聞きました。
しかしこの縄文のビーナスはほぼ、完全な形で発掘されたそうです。
また、国宝の合掌土偶は、天然のアスファルトを使って修理されたあともあるそうです。

縄文のビーナスは妊娠した女性であり、合掌土偶は座った状態でのお産を表わしているとも言われています。

当時、どういった祈りをこめて、大事にされていたのだろうか、と思います。
それが数千年を経て、ここにあるという不思議と、ここまで運んできた人の思いも感じます。

縄文の土器は、先端が補足なっているものが多い印象がありました。

当然、倒れます。
これは、地中に埋めて使ったのではないか、と聞きました。
また、縄文人は月と水と蛇を信仰していた、という論説もあります。

この土器を地中に埋めて、月の霊力のある夜露をためて、儀式につかったのではないか。
蛇は生命力の象徴で、それを縄模様に込めている。
縄の模様だけではなく、火焔型土器は蛇を表わしていると言われています。
水は羊水であり、月の満ち欠は女性の月経周期と重なります。

これは、私の家にある火焔型土器のレプリカ。

縄文の人々が月を信仰していたという事は、あるように感じました。

あ、根拠ないです。感じただけで。

夜ごとにカタチを変えていく月、それに同調する女性が命を産み出すという不思議は、結びついて当然だと思うのです。
そして、女性が羊水という水のなかで子どもを育むように、月も水を持っている、とも感じていたように思うのです。
そ月と水、というイメージは、縄文だけではありません。西洋占星術でも月はmoist(湿った)の天体と言われています。

さらに、アマテラスという太陽信仰の前は、月の信仰があったのではなのかな、と思ったのです。
天照大神(アマテラスオオミカミ)は太陽。農業文化、弥生文化にとって大事な神さまです。
アマテラスオオミカミの弟は二人。
月読命(ツクヨミノミコト)と素戔嗚尊(スサノオノミコト)です。

スサノオノミコトは、大暴れするヤンチャな記述が見られますが、月読命は大事な神さまなのに、あまり記述がありません。
それが、古代の信仰を否定しないけれど、これからは太陽の神さまなのですよ、と示しているように思うのです。

縄文時代の集落には、死者を集落の真ん中に埋葬する遺跡があるそうです。
死者を囲んで、生命を産み出す女性の土偶を祀って、あるいはお祭りをして、再生を祈っていた、というのは、とてもわかります。
そして、月に祈って、その再生した生命が、女性に宿るというサイクルも信じていたのではないでしょうか。

縄文の文化は、手づかみしているイノチがあり、それが手の中でドクドクと鼓動をしているようです。
ピカソの絵を見るような、スタミナをこちらにも要求してくる展示です。

インスタ映えする写メは、こちら、というコーナー。

手前の土偶は立て看というか、サインボードみたいなのですが、こうして写真にとると浮き上がってみえます。

週末は21時まで。
夜のトーハクは、建物も美しいです。

膨大な古いモノと「知」が、みっちりつまっている建物。
でも、とても饒舌なモノ。
暗闇のなかで息をひそめているように感じました。

日本アスファルト協会のサイト

月と蛇と縄文人

縄文 1万年の美の鼓動 2018年7月3日から9月2日 国立東京博物館


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*この記事を書いた人について
 辰巳(たつみ)
 聖地を巡礼する占い師。西洋占星術とタロットを使います。
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