古墳というと奈良や大阪を連想しますが、群馬もけっこうな数の古墳があります。
奈良や大阪のようなヤマト政権と直接結びついた記載のない古墳なので、あまり知られていませんが、畑のなかのこんもりとした丘や、ひとさまのお家のお庭さきにそれとなくあったりします。
そのなかでも、規模も大きく、また、公園としてあるいは、博物館も併設されているのがこちらの八幡塚古墳。
でも、古墳独特ののんびりとした空気感、波動があります。
お城でいうと空堀(からぼり)になるのですが、その内側の堤の上に土器がずらっとならんでいて壮観。ひとつひとつにはつくった方のお名前が入っています。
その内堀の堤の上の一部に、埴輪が再現されて並んでいます。
前方後円墳の円の方が高くなっており、その円の下が埋葬施設になっていたそうです。
確かに、ここに登っていると亡くなった前の王を足元にして「次の王様は私じゃ」と宣言したくなります。
円の下へ階段をおりると、発掘された様子が再現されています。
ガラっと空気がかわります。さすがにお墓だ。
この上の円では気持ちが空にむかっていたのに、ここでは地に向かいます。
第一の埋葬者は舟型で、その奥に第二の被葬者の再現があります。
古墳をみたあとで、かみつけの里博物館へ。まわりは、ポケスポットになっているようで、スマホ片手にたくさんの人たちが。ポケモンGO。
今みてきた外の景色と、大差ないや。群馬をディスってるわけじゃないけど(笑
このあたりは、榛名山の麓もあり、ゆるく傾斜もあって、水はけもよく、日当たりも良い土地で住みよかったんじゃないかな。
そして、この古墳をつくっていたのは苦役じゃなかったんじゃないかと思い始めました。
この埴輪をつくっている現代の人のように、楽しかったんじゃないかと。
円の上からみた景色。
きっと、古代の人もこの景色をみていたと思います。ポケモンのゲームをしている人たちは、古代にはいなかったと思うけど。