東京も含めた関東のあたりには倭建命(やまとたけるのみこと)の足跡が残る神社が、時々あります。
たとえば、この近くを通る新幹線が峠を超えた軽井沢の熊野神社にもあります。こちらの記事で。
ここもそんな神社のひとつ。
生活道路から山を登ってきたところにあります。
目前は梅林。秋間の梅林として有名な公園も近くにあります。
この神社の裏手の山には新幹線のトンネルが通っています。
最もそのトンネルに近いのがこの神社であり、神さまのおられるお山に穴をあけてしまうわけで、工事関係者が安全を祈願される気持ちはわかります。
そして、この珍しい名前の多胡さん、どっかで・・・見ましたね。
とりあえず、参拝します。
すごい。異界感。
梅林ののどかさから一転、どこにつながっていくんだろうという非日常感があります。
左右の白い棒みたいなものは、たぶん、電球などをつるしたと思われるものです。
神社前の梅林には誰もいませんし、この参道は登っているんですけど、下っていくような感覚もあります。
お宮のつくりは伊勢神宮みたいなんですけど、ちょっと何か違います。
なんだろう。純粋な伊勢神宮とか、神社神道とは別のなにか。
神社前の梅林にも誰もいませんし、この神社も無人。だからといって何モノの気配もないかといったら、そうではなく、何かの気配に満ちている場所。
屋根がトタンか、金属でできているのですが、この形は茅葺きのような形。
似ているからこそ、ちょっとした違いが気になるのかもしれまんけれど、神社神道とは違う信仰のされかたをしている(あるいは、していた)のかもしれません。
飽馬(あくま)とは、この土地の名前「秋間(あきま)」の由来となったということです。
倭建命(やまとたけるのみこと)が馬にのってやってきたとき、この地で馬が歩みをやめてしまった、ということからだそうです。
新幹線のとおるトンネルの向こうは、軽井沢です。新幹線の通る前は、碓氷峠の急勾配を鉄道が行き交う場所として有名でしたが、新幹線はトンネルをつくって山に穴をあけて登っていきます。
でも、トンネルなんかはない昔は、山の頂上の峠まで登っていったのですから、そりゃあ、馬だって峠をくだってきたら疲れたことでしょうし、これからあの峠を登るとしたら、イヤだと停まってしまうでしょうよ。
なんだか舞台は風通しがいい造りですが、ここも屋根が重厚。
拝殿から渡れるように板がわたしてあったので、渡ってみました。
あら、ここも新幹線工事関係者が。
そして、思い出しました。
多胡さんって、あの羊神社でみたお名前です。近くもないけれど、同じ群馬のエリアにある羊神社です。こちらの記事で。
生活道路から一本、山にはいったところですが、本当に静かなところです。生活の音がまったくしません。
こういった、日常の隣にカクッと別の次元に迷い込んだような聖地があるのが、群馬のすごいところ。
途中の道の駅でかったぐんまちゃんマークのはいったコロッケサンド
美味しゅうございます。
これで日常に戻ります。
ららん藤岡 肉の駅
飽馬神社 鷺宮咲前神社のサイトから