秋葉(あきは)神社。
火伏せ(防火)の神さまである秋葉神社は、アチコチにあって、いつか本宮にお詣りしたいと思っていました。
今もそうですが、火は生命の根源であるとともに、扱い方を間違えると惨事になります。
おそれをもって、敬い、あつかうという火は自体も信仰の対象でもあります。
イメージは妙義山の中之嶽神社によく似ている。
ちょっと考えたら当たり前なのですが、中之嶽神社もこの秋葉神社も修験の山ですから、似ていて当然。中之嶽神社の記事は、こちら。
開山されたのは行基上人というお坊様。
その後、信州出身の三尺坊という修験者が戸隠からやってきて、秋葉山を中興したようです。その修験者がのちに、天狗として神さまとなったのではないかと聞きました。
御祭神は、火之迦具土大神(ヒノカグツチノオオミカミ)
この火の神さまをお生みになって母神さまの伊邪那美神(イザナギノミコト)は陰所を焼いて死んでしまったとのこと。
創建は古く、大昔は「岐陛保神ノ社」(キヘノホノカミノヤシロ)と称されていました。
「キヘ」は「岐陛(きへ)」で、秋葉の古語であるとも聞きました。
また、「ホノカミ」は、火(ホ)ノ神であるともいわれているので、秋葉山におられる火の神さまという事だと思います。
明治以前の修験道の時代は、秋葉山の北の竜頭山にお不動様がおられたそうです。
ご神門。
木材は秋葉神社および秋葉山の杉材を使ったそうです。
4つの柱、それぞれに四神がおられました。
青龍(せいりゅう)
だいたい、東西南北なのかも。
とにかく使えるものは、なんでも使おうというスピリッツが修験なのかもしれないと思いました。
七葉紅葉は秋葉神社の独特のもの。