三嶋大社の后神さまのお社です。
入口に赤い橋がかかっていて、ここからもお后さま、女性の神さまという雰囲気があります。
木の内側におられるのは薬師さま。説明にはないのですが、お姿から薬師如来様なのかな、と思いました。
今は、神社とお寺、神さまと仏さまが分離していますが、明治までは一緒だったのです。
この伊豆のもっとも深い部分では、まだそんな雰囲気が当たり前のように残っています。
ご祭神は、伊古奈比咩命(いこなひめのみこと)
この本殿の先、海からやってきた神さま。
白浜の名のように、静かに洗い流して、あるいは海にひきこんでいく強さのある神さまです。
同じ海の神さまでも、鵜戸神宮のようなクレンザーの強さではなく、いつのまにか引き込まれていくような、潮流のような強さです。
お持ちになっているのは琴なのかな。
ご祭神をイメージしやすい彫刻です。
伝承によると、その昔、三島大明神とともに三宅島阿古に座していたが、孝安天皇元年、白浜の長田に遷座されたとのことです。
これについは、三宅島の噴火であると説明しているサイトがありました。 → 伊豆半島ジオパーク
この柏槇と海、それから手のこんだ拝殿の彫刻は、伊豆の大瀬神社と通じる雰囲気があります。
帰宅後しらべたら、亀に乗っているのは黄安、鯛に乗っているのは琴高、とおっしゃる仙人。
黄安は長寿の仙人、琴高は琴の名手の仙人だそうです。
おめでたいことです。
仙人の瓦といい、薬師さまといい、神社神道ではない神さまを感じます。
白浜神社 静岡県神社庁のサイト
(公式サイトは静岡県神社庁のサイトにリンクがあります)