カハク(科博)で石をやってる、というザックリした情報がタイムラインに流れてきたので、行ってきました。
地球のなかで圧力と熱で生まれる輝くものが、掘り出され人のその時の最高の技術をもって磨かれているもの。
だって、石じゃない?と思うかもしれません。
でも魅力を感じるじゃないですか、なぜか。
炭素の集まりである、炭とダイアモンドは同じ物質だとしても、全く違うもの。
不思議です。
最近の美術展はそうだったように、この展示もオンラインの事前予約が必要です。
ただ、当日枠もあるので、今回は、当日枠で入ることができました。
当日入場の状況については、ツイッターなどで発信されているので確認ください。
地球のなかで生まれた石たち。不思議。キセキ=奇蹟。神さまのワザ。
地層や岩の内側に結晶したものを半分に切ったのがアメジストドーム。
2m超で、これほど大きいのは珍しいのです。
アンモナイトが宝石になったもの。美しかった。
そして、その原石をみがくという人のワザがカット。
こちらは、国立西洋美術館から特別出品される「橋本コレクション」
古い時代から人間は、地中からとりだした石を磨いて、その輝きに心をときめかせてきたのだと思います。
ピジョンブラッドというルビーのなかで最も美しいと言われる赤です。
石からキセキ=貴石となると、その輝き、色、強さ、透明度などいろいろな要素で讃えられます。
そして、名門のジュエラーによる芸術品ともいえる品。
留め金のみえないミステリーセッティング
この展示は、だいたい撮影できるのですが(フラッシュは禁止)このコーナーだけは禁止。
「宝石の極み」
撮影禁止のこのコーナーこそ宝石、ジュエリーのハイライト。
歴史に残る芸術品を見ることができます。
エカチェリーナ2世ロシア皇帝、マリア・ジョゼイタリア王妃の所蔵していた宝石。
また、数々のティアラの輝き。
どのような場面で、彼女ら彼らの威儀を正(いぎをただ)して儀式に臨んだのか。
あるいは、小さな輝きを愛していたのか。
バラされたりして散逸したものも多くあったかもしれないけれど、こうして残っていることもキセキ=奇跡だと思います。
第二会場には国内で最も権威ある「JJAジュエリーデザインアワード2021」の受賞作品が。
グランプリ「内閣総理大臣賞」受賞作品『Twinkle~星影の記憶~』
軽やかでゴージャス。
常設展示には、幼稚園から中学校くらいの制服の皆さんもたくさん来館されていました。
カハクは1日いても全然、足りないので、おすすめ。
2022.2.19(土)~ 2022.6.19(日)
東京科学博物館
宝石展のサイト → https://hoseki-ten.jp/