上野の五條天神社は、久しぶりです。
梅は天神様(菅原道真公)が太宰府に左遷されたときに、京都のお庭で「東風(こち)吹かば 匂ひをこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ」と和歌を詠んだら、
道真公を慕って京都から九州の太宰府まで追って飛んでいった、といわれる縁のある花です。
亀戸天神とか湯島天神のように、天神様、学問の神さまというより、もっと人肌というか人間の感じがする神社だなと思います。
ここ、天神様なんだけど、主祭神は大己貴命(おおなむちのみこと)、少彦名命(すくなひこなのみこと)です。
医薬の神さま。人々の傷を癒す神さまで、病からの回復を祈るところ。
だから、なのかな。
日本橋の薬祖神社はこちらのご分霊。
薬祖神社もかなり良いので、おすすめです。薬祖神社の記事 → https://divinus-jp.com/archives/36077
粟(アワ)なのかな。粟穂紋というそうです。
これ、なんで粟なのかな、と思ってググっていたら自分のブログに突き当たりました(笑
以前の記事から
以前はよく食べられていたらしいのです。
食と身体、健康は結びついているのかもしれません。
あと、五條天神社の名前の由来も書いてあった。
お名前の五條は、以前上野にあった五条町からだそうです。
今はアメ横の入り口近くになります。
天神は、上野公園内の天神山(摺鉢山)に創建されたことから、とのこと。
だそうです。過去の自分、ありがとう。過去記事 → https://divinus-jp.com/archives/18719
境内にはお稲荷さんがおられます。
ただ、これ境内と書いたのですが、兼務社とされていて、実はお隣の神社扱いのようです。
もともと、お稲荷さんがおられたこの場所に、天神社が御遷座されてきたという感じみたいです。
公式サイトはないのですが、ネットで宮司さんのインタビューをみつけました。
https://uenogasuki.tokyo/2015/05/special-interview-2-8.html
こちらのお稲荷さんのご社殿の隣にあるのが穴稲荷(あないなり)
ここから先は撮影禁止。
湿度のある非常に「らしい」場所です。
もともとお稲荷さんは、現世利益に近い神さまであるせいか、とてもリアルに感じます。
例えば、王子稲荷神社の狐穴、品川神社の阿那稲荷下社も狐さんの穴があります。
五條天神社 東京都神社庁のページ